一番の問題は空気抵抗の増大
マッドガードやフラップが、ここまで姿を消してしまった理由は、装着することによる空気抵抗の増大にあるだろう。特に、少しでも燃費を良くすることが必須とされている現代において、空気抵抗を大きくする装備をメーカーが展開し、あえて取り付けさせる意味合いは少ない。日本は舗装路面が道路の大半を占めているため、積極的に泥除けを付ける必要性も無くなっているのだろう。
しかしデザインの面では、リアバンパーにボリューム感をプラスし、SUVなどの高い車高のクルマでは、全体のバランスを取る役割も果たすもの。少なくともSUVとラリーイメージの強い車種では、マッドガードやマッドフラップが用意されていると、喜ぶユーザーも多いのではないだろうか。
コアなところだが、ノアやアクアのように、ラリーチャレンジへ参戦する車種でも、待っているユーザーは多そうだ。
マッドガードが姿を消すにはまだ早すぎる。実用性も十分にある装備だからこそ、フロアマット・サイドバイザー・ナンバーフレームの3点セットに準ずるくらい、オプションカタログには残しておいてほしいぞ。現行車に装着すれば、昭和レトロな感じも生まれて、エモさがアップするかもしれない。

コメント
コメントの使い方