2026年4月1日から自転車への青キップ制の導入が正式に決定した。自転車の魅力のひとつは「気ままに乗れる」という点だが、その魅力の根幹が大きく揺らいでいるのだ。今までと同じ感覚では痛い目に遭う。早急な意識改革が必要だ!!
※本稿は2025年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年8月26日号
街なか自転車ウォッチング!! 驚くほどの「違反のオンパレード」!!
2026年4月1日の自転車への青キップ導入まで10カ月を切った2025年7月下旬、自転車の運転状況調査のため、都内某所で自転車ウォッチングしてみた。
すると……信号無視、一時停止義務違反、歩道の逆走、車道の逆走、歩道と車道を自由気ままに運転、運転中のスマホ使用、イヤホンをしたままの運転などなど……違反のオンパレード。
横断歩道を自転車で走行している人に、「それ違反ですよ」と声をかけたところ、「じゃあ、どこ走ればいいんだよ!!」と逆ギレされる始末。知っていてやっている人もいるが、多くは何が悪いのか、なぜ違反になるのかがわかっていない。
ほとんど野放し状態だった自転車。長らく染みついた感覚を変えるのは非常に困難だが、痛い目に遭いたくなければ、意識改革が必要だ。警察によって自転車は完全包囲網が張られようとしているのだから。無知が一番危ない!!
●よく見かける自転車での交通違反
・傘さし運転……反則金:5000円 傘によって視界が遮られ、片手運転にもなるため公安委員会順守事項違反の対象
・運転中のイヤホン・ヘッドホン使用……反則金:5000円 傘さしと同じ違反。そもそも周囲の音が聞こえない状態で自転車運転して怖くないのか?
※周囲の音も聞こえる骨伝導イヤホン(音量は注意)や、補聴器は取締りの対象外となる
・駐車禁止違反……反則金:1万2000円 手軽にどこにでも停めてしまいがちだが、反則金は青キップ最高額
知らないうちにやりがちな違反ばかり
2024年に自転車に関する違反の取り締まりが強化され、取り締まり件数は増加。しかし、罰金を科せられるケースはまれで、ほとんどが警告止まりだった。
しかし、青キップ制の導入を正式発表した警察サイドが取り締まりを強化するのは必至で、それに向けて準備も進めている。
最も顕著なのが歩道。自転車走行可だった箇所が知らぬ間に激減。車道を走るよう強制的手段に出てきた。車道の走行を強いるのは問題視されているが、知識が乏しければ問題視もできない。知識を増やすことが防衛手段となるのだ。
●うっかりやってしまいがちな自転車での交通違反
・逆走……反則金:6000円 クルマのドライバーから見ると怖すぎるのが自転車の逆走。とにかくやめてほしい
・横断歩道走行……反則金:6000円 押して歩くのが基本。最近激減しているが、自転車横断帯があるところは走行可能
・片手・両手離し運転……反則金:5000円 スマホ、飲食物、荷物などを片手で持っての運転も違反。両手離しはもってのほか。傘さしと同様に公安委員会順守事項違反となる
・2人乗り……反則金:3000円 学校帰りに友だちを乗せて、というのはほのぼのしているが、乗車積載制限違反
・2台以上での並走……反則金:5000円 友人同士、親子、家族など複数台が並走するシーンはよく目にするが、これも違反














コメント
コメントの使い方サイズの合わない自転車に乗ったり、ケンケン乗りもやめて欲しいですね。
いずれもふらついたり、ケンケン乗りは手ブレーキ使ってなかったりもして危険です。
子供に教えるにはどこで学べば良いのか?車は教習所で勉強できるが 自転車は❓️
仮にお父さんかお母さんが自動車の運転免許持っていれば、自分で教えられるはず。要は自転車のルールを自分でも勉強すれば、実は自動車のルールにほぼ近いはずなので、親の教えようとする気持ち次第。
狭い歩道を何列も並列でふざけ合って歩いてる歩行者がいるにも関わらず、自転車専用の道路を車やバイクが我が物顔で走ったり駐車したりしてるにも関わらず危険な目をして走行しなければいけないのか?全体的な改善が見直されてない!!
自転車が歩道を走行できる例外があります。そこを明記しないと歩道を走行している自転車はすべて違反だと思われる。