毎年7月はツール・ド・フランスの季節。時事に便乗するのが大好きなベストカーは、自転車ロードレースの認知度などお構いなしに即のっかり。ここでは「幹線道路」を得意とするクルマを、全コース国道を走行する脳内妄想レースで検証!!
※本稿は2025年8月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、ホンダ、マツダ ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
※ルール……「通過タイム」と「痛快度」で加点&減点。交通法規は厳守。速く走るだけでなく「痛快度」がキーとなる。
タイム差が付きにくいステージで審査は紛糾?
続く第2ステージ「幹線道路」は、東名高速・東京IC付近の国道246号を西に向かい、途中から国道129号を江ノ島まで南下。以降は海沿いの国道134号および国道1号を走って箱根の麓「小田原」を目指すという、すべてのルートが国道となる約72kmの中速ステージ。
このステージではタイム差がほとんど現われず、すべての参戦車両が巨大集団となって走行している状態。
途中、パワーに自信がある選手がスパートをかけて独走を試みるも、赤信号やオービスなどに阻まれ、結局は集団に戻るというシーンが何度も散見された。
やはり幹線道路ステージでは、速力ではなく「乗り味のよさ」が勝敗を分けることになるのだろう。
乗り味のよさにおいては、客観的に見てD~Eセグメントの各車が有利であり、次点としてCセグメントが入ってくるように思われる。
しかし、Bセグコンパクトカーの各ドライバーは「自分はこれくらいの乗り味で充分! デカいクルマなんてムダなだけ!」と怪気炎を上げている。
確かに一理ある主張であり、このあたりは「人それぞれの主観による」としか言いようがないのかもしれない。
結果として、加速性能や制振性能などが、どうしてもほかよりは厳しい「Team軽自動車」の各車が下位に沈んだが、そのほかは、それぞれが「自分こそが区間賞だ!」と言い張るという、収拾がつかないステージとなった。
ステージ2 リザルト:CセグJAPANが区間首位……しかし僅差の状況は続く
審査委員会の評定により、すべてに好バランスなCセグJAPANが区間賞ということにはなったが、他チームとの差はわずかなもの。勝負はまだわからない。


















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