自動車デザインにはたまに「似ているもの」が出現する。空力や機能を追究した上での相似は致し方ないが、時にはそれを超えたものまで……。ここでご紹介する初代マツダ RX-7も、周囲から「ん? ポルシェ 924?」と言われた過去が!?
※本稿は2025年9月のものです
文:長谷川 敦/写真:マツダ ほか
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
「プアマンズ・ポルシェ」と揶揄された名車
●後発:マツダ RX-7(初代) 本家:ポルシェ 924
1978年に登場したマツダ初代RX-7。人気モデルのサバンナシリーズの新型だが、「あるクルマ」に似ていると多くの声があがった。ポルシェのフロントエンジンモデル、924だ。
ポルシェ伝統のRRではなくFR。リトラクタブルヘッドライト採用の924は、ポルシェの新たな挑戦でもあった。
そんなポルシェ 924と初代RX-7が似ているというのは、両車を見比べたほとんどの人が感じたはず。
そのためRX-7は「プアマンズ・ポルシェ」と揶揄されたこともあったが、クルマとしての完成度は高く、それは基本コンセプトを継承した2〜3代目でも同様だった。
結果的にマツダ RX-7は歴史に残る名車のひとつに数えられるようになり、初期の冷ややかな視線を跳ね返すことに成功した。初代RX-7、天晴れだ。
●後発モデルのポイント
振り返ると初代RX-7は歴史上の名車。「プアマンズ」は合わないかも!?


















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