ベンツ Gクラスに日本のSUVが勝負を挑むとしたら、やはりトヨタ ランドクルーザー300をおいて他にないだろう。伊達軍曹どのが妄想するランクル300には、なぜか幼い弟や妹がいそうだが、ここは弟妹たちのためにも負けられない!!
※本稿は2025年9月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、レクサス ほか
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
ランクル300が問う「SUVの本質」とは?
「日本のケジメは、ワシがつけるしかなかとでしょう?」と名乗りをあげたランドクルーザー300GRスポーツと相対するのはGクラスのトップモデル、メルセデスAMG G63。
序盤から激しい攻防となった両者だが、G63の優勢は明らかな模様。動力性能はランクル300GRスポーツの最高出力415psに対して585psと上回り、本革シートの質感においても、ランクルは太刀打ちできない。
「……もはやこれまでか」と誰もが思ったその瞬間、ランクルが吠えた。「おう、お前さん! そんな275/50R20の都会モンばごたタイヤ履いて、どこば走るつもりったい?」
そう、ランドクルーザーは「SUVの本質とは何か?」と問いかけたのだ。
自らのアイデンティティーの根源に関わる不意の質問に、思わずG63の足が止まる。そしてすかさずランクル300が必殺技「山嵐(悪路走行)」を仕掛ける。決まった! とも思われたが、惜しくもそこで試合は時間切れとなった。
●伊達軍曹どのの判定は……「引き分け!」

















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