2025年9月には、いよいよウーブン・シティがスタートを切ったトヨタ。その前の8月には、提携関係にあるインターステラテクノロジズに出向者を増員。自動車分野で地上を制する勢いのトヨタが、次は宇宙開発に本腰を入れる!?
※本稿は2025年9月のものです
文:角田伸幸/写真:インターステラテクノロジズ、トヨタ
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
トヨタが宇宙へと飛び立つ!?
トヨタが宇宙に本気で踏み出した!? そんなニュースが北海道から届いた。
ホリエモンが役員を務めることでも知られる、ロケット開発のインターステラテクノロジズは、小型ロケット「ZERO」の2026年度打ち上げを目指している。
それ支えるのがトヨタだ。資本業務提携で約70億円を出資し、子会社ウーブン・バイ・トヨタとともに人材や技術を投入している。
従来の日本のロケットは、部品が「一点モノ」でコスト高だったが、トヨタ流の生産方式と供給網で効率化とコスト低減を狙う。2025年8月にはトヨタから新たに9人が出向し、エンジンや燃料タンクの開発に加わった。
関連会社も協力する。トヨタ自動車北海道は「ZERO」用ターボポンプを出荷。燃料と酸化剤ポンプを一体化した一軸式で、量産化によって打ち上げコストを8億円まで下げることを狙う。
「ZERO」が成功すれば、再使用を視野に入れた大型ロケット「DECA」へも道が開ける。クルマ作りの知恵で宇宙産業を数倍速で進める挑戦、「ZERO」初号機の打ち上げ成功に期待したい。









コメント
コメントの使い方