かつて無人タクシーの分野で先頭を走っていたGMクルーズ。人身事故をきっかけとして撤退してしまったが、親会社であるGMがクルーズのスタッフを呼び戻し、そのノウハウを乗用車の自動運転で活かそうと目論んでいるらしい!?
※本稿は2025年9月のものです
文:角田伸幸/写真:ホンダ ほか
初出:『ベストカー』2025年10月26日号
急転直下! クルーズ復活を狙うGM
グーグル傘下のウェイモと並び、一時は無人タクシーのトップランナーだったGMクルーズ。
ホンダと組んで日本でも実証実験を進めていたものの、本国でのトラブルや不幸な人身事故が重なり、結局、親会社のGMが無人タクシー事業から撤退、クルーズもその使命を失ってしまった。
そんなクルーズが復活するという話題が報じられている。GMが過去に解雇したクルーズのスタッフの呼び戻しを計画しているというのだ。
とはいえGMの狙いは無人タクシーではなく、本格化する乗用車の自動運転にあるらしい。
昨今、特に中国ではNOA(ナビゲーション・オン・オートパイロット)という自動運転技術(レベル2+)が普及し、一般道でも運転をクルマにまかせるドライバーが増えている。そんな状況に対応するため、完全自動運転を目指していたクルーズの知見に頼ろうというのだ。
確かに電動化が踊り場にさしかかり、クルマのイノベーションは当面自動運転が牽引しそう。となればクルーズの技術は強力な援護となるはず。老舗の底力を今度こそ形にしてほしい!













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