オフロードも走行可能なクルマを入手すると、やはり野山や荒れ地を走りたくなる。どこへでも行ける万能感と爽快感に酔いしれ、帰宅して塗装の傷みに気づいてヘコむ……。豊田合成が開発した新たな塗装技術なら安心して走れる!?
※本稿は2025年10月のものです
文:角田伸幸/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
メカニズムだけでなく塗装も進化!
オフロード走行は非日常が味わえて楽しいが、「ボディに傷が付く」と敬遠するユーザーも多い。そんな声に応えるべく、豊田合成が新たな塗装技術「メテオコート」を開発した。
この技術はバンパーなど外装プラスチック部品の塗装面に凹凸を持たせることで、ゴツゴツとした質感を演出するもの。傷が入っても目立ちにくく、未舗装路を走るクルマに最適というわけだ。さらに塗料の粘度を調整することで独特の表情を実現し、粒のサイズ感やカラー展開にも対応できるという。
実際、2025年8月にタイで開催されたアジアクロスカントリーラリーでは、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントアジアのハイラックスに採用され、耐久性が試されたそうだ。
ちなみに同種の技術には、RAV4やクラウンクロスオーバー・ランドスケープが採用する「ゴリゴリブラック塗装」があるが、こちらは豊田自動織機の技術。
こうした傷に強い塗装技術の普及は、ユーザーに大きな安心をもたらす。クルマの楽しみ方を広げるワザとして、今後のさらなる進化に期待したい。









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