こんなお客様はガチでお断り!! 路線バス運転手が実際に遭遇した迷惑客3選

こんなお客様はガチでお断り!! 路線バス運転手が実際に遭遇した迷惑客3選

 日々たくさんのお客様にご利用いただいている路線バス。某地方でバスの運転手をしている私は、幸い良いお客様に恵まれていますが、中には理不尽な要求をしてくる困ったお客様がいます。今回はそんな迷惑客3選をご紹介します。

文:運屋フランク(Team Gori)/写真:写真AC

【画像ギャラリー】ご利用の際は思いやりをもって!! 路線バス運転手からお客様にお願い(3枚)画像ギャラリー

バス停以外での乗り降りを試みる人……固く禁止されています

バス停に並んでいればこちらもお客様だと認識することができますし、親切なお客様は手を挙げてバスに乗る意思表示をしてくれます
バス停に並んでいればこちらもお客様だと認識することができますし、親切なお客様は手を挙げてバスに乗る意思表示をしてくれます

 大原則として、バス停以外の場所でお客様を降ろしたり、乗せたりすることはありません。バス停が危険な場所に立っている場合は、わざと数メートルずらして安全な場所で乗り降りすることはありますが、明らかにバス停ではないところで、それを行うことは禁止されています。

 動き出したバスのドアをめがけて走ってきた人を見たことがありますが、無理なものは無理なので、絶体にやめてください。

 また、バス停付近にいても、微妙に離れたところで待っているお客様もいます。昼間ならまだしも、夜は大変見づらく、見落としてしまうこともあります。実際に見落として、クレームになってしまうこともあるのですが、バス運転手が見やすい位置に移動するなど、ご協力をお願いします。

「水を飲むな」と給水中の運転手に話しかける人

運転手に声をかけるのは停車中や信号待ちの時にお願いします
運転手に声をかけるのは停車中や信号待ちの時にお願いします

 私が勤務する会社では、安全な場所での水分補給が許可されており、この夏は特に熱中症に十分に注意するよう、全従業員に通達がありました。

 そのため、停車中などに水を飲むのですが、残念ながら、それをよく思わないお客様がいます。以前、パーキングブレーキをしっかり引いた状態で水を飲んでいると「なんで水なんか飲んでるの! 仕事中でしょ」と文句を言われたことがあります。

 近年、夏においては猛暑日が連続しており、そんな状況下で水分を補給しないほうが熱中症の危険があり、よっぽど危険です。それを説明しても、残念ながらわかってもらえず、悲しい思いをしたことがありました。

迷惑客を乗車拒否できる規則を知っておこう

ひどく泥酔した状況では警察を呼ぶ場合もあります
ひどく泥酔した状況では警察を呼ぶ場合もあります

 仕事帰りにお酒を引っ掛けてからバスで帰宅するのは良いことですが、お客様に知っていただきたいルールがあります。実は国土交通省が定める「旅客自動車運送事業運輸規則」に「泥酔者または不潔な服装をしたもの等であって他の乗客に迷惑となるとき」は乗車拒否ができるという定めがあります。

 滅多に乗車拒否をすることはありませんが、車内で大暴れしている場合は別です。お酒を飲んでバスを利用するのは結構ですが、ほかのお客様に迷惑をかけないようお願いします。

 親切なお客様に支えられて我々の運行は成り立っていますが、このような困ったお客様がいるのも事実。そのようなお客様に出くわしてしまうと、大抵は運行に支障が出てしまいます。安心・安全な運行を継続するためにも、どうかおおらかな心を持ってバスをご利用ください。

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