自動車に関する税制が改定の追い風を受けヒットした三菱 ディアマンテ。そんなクルマには実は兄弟車があった!? この記事では、ディアマンテと兄弟車であるシグマについて深掘りしていく。
文:小鮒 康一/画像:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】見た目マジで瓜二つすぎる!! めためたカッコイイんだよなぁ(7枚)画像ギャラリーディアマンテというクルマを知っているか!?
1990年5月に三菱がリリースしたディアマンテは、アッパーミドルクラスの車種であるにもかかわらずスマッシュヒットを記録したモデルとなっている。
これは当時、自動車にまつわる税制が改定されるタイミングであり、それまで3ナンバー車は搭載エンジンに関わらず高額な税金が課せられていたのだが、この改定で排気量毎の自動車税に置き換えられて3ナンバー車でもそこまで高額な税金とならなくなったことで、専用の3ナンバーボディでも買いやすくなったというのが大きな理由だったのだ。
そんなディアマンテは第11回の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するという高い評価を得たのだが、同年の詳細な記録をみてみると三菱のノミネート車両は「ディアマンテ/シグマ」となっているのである。
実はディアマンテの兄弟車だったシグマ
三菱のシグマと言うと、ミドルクラスのギャランの2代目モデルから5代目モデルに与えられていたサブネームが知られるところだが、単にシグマというと1990年11月に登場したディアマンテの兄弟車を指している。
このシグマはギャラン店専売のモデルとなっており(ディアマンテはギャラン店とカープラザ店で併売)、ディアマンテとの最も大きな違いは、ディアマンテがハードトップモデルであるのに対し、シグマはサッシュ付きドアを備えたセダンモデルとなっていた点だった。
それによって全高がディアマンテよりも25mm高められており、居住性はシグマの方がわずかに優れていたため、フォーマルなユースにはシグマが選ばれることもあったようで、モデル途中で「20Eエグゼクティブ」という法人向けの仕様も追加されている。
またディアマンテとは異なりCピラーにもウインドウを備える6ライトとなっており、サイドビューに差異があったほか、ヘッドライトが角型4灯タイプとなり、グリルも独立したものとなっていたことで、全体的に落ち着いた雰囲気となっていたのが特徴だった。
一方、メカニズム面ではディアマンテと差異はなかったのだが、実のところシグマはハードトップの人気が高くない欧州市場などに向けて生まれたもので、それを日本でも販売していたというものだった。
ただ日本では圧倒的にディアマンテの方が人気は高く、シグマは1993年11月のマイナーチェンジでフロントマスクをディアマンテと共通のものとし、2代目へフルモデルチェンジするタイミングでディアマンテに一本化されている。









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