4半世紀ぶりにしてカムバックしたホンダ プレリュードに注目が集まっている。そんななか、先代型登場と同じ年に産声を上げた20代が新型×ホンダアクセス仕様の世界を体感。受け継がれてきたDNAは新型に残っているのだろうか?
※本稿は2025年10月のものです
文:ベストカー編集部/写真:望月勇輝
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
プレリュードを知らない世代が6代目を体感!
クーペ不遇の時代に、「プレリュード」を名乗って戻ってきた。その胆力には胸が熱くなる。「さすがホンダ」と膝を打つ声がある一方で、「高いよね」と眉をひそめる声も聞こえてくるのも現実。
そんな時、純正パーツを手がけるホンダアクセスから「プレリュードを知らない世代に世界観を体験してほしい」との案内が。
実際、プレリュードはホンダアクセスにとって原点の一台。1997年、5代目の登場とともに初のフルエアロ開発モデルを手がけ、芽吹いた思想は、のちのNSXやシビックタイプR、SUVやミニバンのエアロにまで脈々と流れ込んでいく。
Sports Styleをかかげた新作アクセサリーに身を包んだ実車は、まるで夜会に向かう装い。ノーマルが端正なビジネススーツなら、これは艶やかなタキシードだ。テールゲートスポイラーは声高に語らない。けれど、ふとした横顔から滲む色気が、成熟の温度を教えてくれる。
ノーマルモデルに試乗できていないため、アクセサリーの効果は評価できない。けれど、走りのキャラクターは見た目と同様に、ヤンチャとはかけ離れた優雅さを備える。時間を忘れて遠くまで走りたくなった。
プレリュードのハンドルを握っていると、背筋がスッと伸びる。「そろそろ落ち着いていこう」と優しく背中を押される感覚。
ベースの620万円弱という価格は容易に手が出せるものではないし、ホンダアクセスのパーツを装着すれば、ますます高嶺の花になる。だが、共に時間を刻みたい。クルマでワクワクする感覚は、かつてのデートカーにもあった共通点。
初代からのDNAはカタチを変えながらも、確かにイマへと息づいていた。
●ホンダ プレリュード 主要諸元
・全長×全幅×全高:4520×1880×1355mm
・ホイールベース:2605mm
・車両重量:1460kg
・エンジン形式:直4 DOHC+モーター
・総排気量:1993cc
・エンジン最高出力:141ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:18.6kgm/4500rpm
・モーター最高出力:184ps/5000-6000rpm
・モーター最大トルク:32.1kgm/0-2000rpm
・タイヤサイズ:235/40R19





















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