イマドキの軽自動車は決して安くはない。新車を買うとなると、それなりの出費を覚悟しなければならない。一方、同じ価格帯で中古車を探すと……年式こそ少々古いものの高級感あふれる上質な個体は少なくない。だったら! 中古車を選ぶのもアリじゃない?
文:FK/写真:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ
【画像ギャラリー】新車で軽自動車を買うのなら同価格帯で買える上質な中古車(12枚)画像ギャラリーすべてがイケてるトヨタのカムリはアメリカも認めるグローバルセダン!

1980年1月にセリカの4ドアセダンとして発売をスタートしたカムリ。当時は車名にセリカの名を冠した“セリカ カムリ”として販売されていた。
その存在はクルマ好きなら誰もが知っているものの、いずれの世代のモデルにおいては日本での人気や存在感がいまひとつ……といった印象しかなく、トヨタは2023年12月にひっそりと国内販売を終了した。
しかし、アメリカでは20年以上の長きにわたってセダン部門でベストセラーを獲得し続けてきたトヨタのグローバルミッドサイズセダンであり、今なおアメリカでは販売が継続されている。
そんなカムリの国内最終モデルとなったのは、2017年に発売された10代目。
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づくエンジンとプラットフォームの一新を受けて登場した10代目、その見どころとなったのは磨き抜かれた美しいスタイリングだった。
外観のデザインはエンジンと乗員レイアウトを下げることで美しい低重心シルエットを実現。フロントまわりもスリムなアッパーグリルと立体的なロワグリルを対比させて、低重心でワイドなスタンスを際立たせている。
2018年8月にはスポーティグレードのWSを新たに設定。
カーペットライドと称される乗り心地とライントレース性を向上させ、洗練されたスタイルと応答性の高い操舵フィーリング&フラットな走りを融合させている。
日本におけるセダン離れのあおりをモロに食らって販売終了となったカムリだけに、現在の中古車市場でも2017年や2018年といったデビュー当初のモデルであれば150万円くらいの値付けがなされており、比較的お手頃な印象でタマ数も豊富。
人気はなくともトータル的なバランスやクオリティは抜群に高いモデルだけに、所有欲を満たしてくれるのも間違いナシ!
日産のティアナはモダンリビング的な内装の上質さと走りの良さが自慢
“洗練された大人のための高級セダン”をコンセプトに2003年2月にデビューしたのがティアナ。
実用域のトルクにこだわった新開発のV6 2.3リッターエンジンを量販グレードに採用するとともに、V6 3.5リッターエンジン搭載車には世界初の大排気量FF用ベルト式エクストロニックCVTを組み合わせるなど、その当時の日産がさらなる成長に向けた経営計画“日産180”のコミットメントである2004年度末までに100万台の販売増に寄与する戦略車でもあった。
とはいうものの、先述のカムリと同様にセダン市場全体の人気低迷などが影響して、2020年7月に国内での生産と販売を終了した。
最終モデルとなったのは2014年2月に発売された3代目で日本はもとより、アメリカ、中国などを中心に世界120カ国以上、年間60万台以上を販売するグローバル戦略車として開発された。
初代の“モダンリビング”、2代目の“おもてなし”のコンセプトに加え、3代目では走行性能にも徹底的にこだわり、余裕のある走りと快適性を高次元で両立。
例えば、新開発のリアマルチリンクサスペンションは応答性と安定性を高次元で両立させ、ドライバーの安心感を向上。
また、アクティブトレースコントロールの採用によってコーナリング時の操舵性も向上し、ステアリング修正操作の少ないストレスフリーなドライビングも実現していた。
加えて、改良型のQR25エンジンはCVTの協調制御によるスムーズな走り出しと力強い中低速トルクによる気持ち良い加速によってクルーズ感覚を味わうことができるとともに、ギヤ比が拡大された新型のエクストロニックCVTが加速性能と燃費性能の両立も実現した。
現在の中古車市場における3代目の平均価格も90~100万円と比較的低価格で推移しており、狙い目のセダンといえる。













コメント
コメントの使い方