日産・6代目フェアレディZ(最高出力:336ps、最大トルク:37.2kgf・m)
現行のフェアレディZは史上最強となる405psの最高出力と48.4kgf・mの最大トルクを発生するV6 3リッターツインターボエンジンを搭載する、まさに“ガソリン×強心臓”ともいうべき1台。
しかし! 先代(6代目)のフェアレディZも最高出力336ps&最大トルク37.2kgf・mのV6 3リッター自然吸気エンジンを搭載する快速マシンであった。
ショートホイールベース化と大幅な軽量化、世界初のシンクロレブコントロール付き6速MT、新開発マニュアルモード付き7速ATの採用など、世界トップレベルの運動性能“走る、曲がる、止まる”を実現した6代目。
なかでも見どころとなるのは、米国ワーズ社が選ぶ“10ベストエンジン賞”を14年連続で受賞し、世界でも高い性能評価を受けたVQ 37VHRエンジンだろう。
通常のエンジンはスロットルバルブで吸気量をコントロールするが、フェアレディZではアクセルペダルの踏み込み量に応じてエンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を可変制御するVVELを採用。
これにより、吸気抵抗を低減しつつ吸入空気の応答を飛躍的に高めることに成功し、ハイレスポンス・高出力・低燃費・クリーンな排出ガスを実現している。
加えて、3.7リッターという大排気量ならではの図太いトルクを発生しながら、高回転まで軽快に吹け上がる伸びの良さも実現。
Vバンクのそれぞれにエアクリーナーを有し、エキゾーストも左右対称とした左右完全対称吸排気システムも採用されており、吸排気効率を高めるとともに濁りのないクリアなエンジンサウンドを奏でることでドライバーの気分も高めてくれるのだ。
現在の中古車市場における6代目の平均価格は230万円前後と高値安定の状況にあるが、2008年式に限っていえばタマ数は少ないものの、100万円前後から購入することができ、お手頃感もきわめて高い。
三菱自動車・ランサーエボリューションX(最高出力:280ps、最大トルク:43.0kgf・m)
1992年10月に登場した初代から長きにわたってクルマ好きに愛されてきたランサーエボリューション。
世界ラリー選手権(WRC)では1996年から4年連続でドライバーズチャンピオンを獲得する金字塔を打ち立てるなど、モータースポーツシーンにおいてもランエボが放ったインパクトは強烈であった。
しかし、2015年に限定1000台で発売した特別仕様車のランサーエボリューション ファイナルエディションをもって生産が終了。
とはいえ、ランエボ人気は今なお衰えを知らない。というのも、最後のモデルとなった2007年デビューの“X”は、現在の中古車市場においても平均価格が300万円を下らないのだ。
そんなランエボXもまた“ガソリン×強心臓”という言葉がしっくりくる1台ではないだろうか。
車両運動統合制御システムのS-AWC(Super All Wheel Control)や、新開発の高効率トランスミッションであるTwin Clutch SST(Sport Shift Transmission)などの新技術を搭載し、“誰もが気持ちよく 安心して高い次元の走りを楽しめる新世代ハイパフォーマンス4WDセダン”を商品コンセプトに登場したランエボX。
高性能・軽量アルミブロックの新開発2.0リッター DOHC MIVECターボエンジンは、ギャラン フォルティスに搭載の2.0リッタ― DOHC16バルブ 4気筒MIVECエンジンをベースに高性能なターボチャージャーを組み合わせたもので、従来の4G63型に比べて全域での高出力化に加え、最大トルクとレスポンスを向上。
また、エキゾーストマニホールドが車体後方側となる後方排気レイアウトとしたことで、排気効率を改善するとともにエンジンを低く搭載することができ、低重心化も実現している。
他にもボディ、サスペンション、タイヤ、インテリアに至るまで三菱自動車のこだわりが満載されたランエボX。
願わくば、当時の高度な技術によって得られた高い走行性能がもたらす“走る歓び”を再び体感したいものである。
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コメント
コメントの使い方どれも手にすれば最高に楽しめるエンジン車たちですね。
消えていたり、純は現行までという可能性ばかりなので、幸運なオーナーはしっかり回して健康維持して大事に乗ってほしいです