燃料費の高騰や環境意識の高まり、走行性能の高さなどから、ハイブリッドを選ぶ人が増えています。昨今のハイブリッド車の燃費性能は素晴らしく、たとえばトヨタ「ヤリス」の場合、ハイブリッド車の燃費性能は、ガソリン車の約1.7倍にも。
しかしながら、ハイブリッド車は車両価格が高価。ヤリスの場合は30万円ほどハイブリッド車のほうが価格は高く、総合するとどちらがリーズナブルとなるのかは微妙なトコロ。
では、実際に5年間乗ったとき、どちらが得なのか? トヨタ「ヤリス」のガソリン車とハイブリッド車を例に、税金・燃料・メンテナンスを含めたリアルな維持費を比較してみました。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】ハイブリッド車とガソリン車、どちらがお得? トヨタ「ヤリス」の特別仕様車 Z URBANO(18枚)画像ギャラリー購入時は約32万円ハイブリッド車のほうが高価
日本を代表するコンパクトカーであるトヨタ「ヤリス」。2025年度上半期(4月から9月)の販売も、前年比103.1%となる75,349台(ヤリスクロス、GRヤリス含む)となるなど高い人気を維持しているモデルです。
ヤリスには、1.5Lエンジンを搭載するハイブリッド車(2WD/E-Four)と、同じく1.5Lを搭載する純ガソリン車(2WD/4WD、CVT)があり、純ガソリン車はほかにも、1.0Lエンジン車(2WD、CVT)と、1.5Lエンジンの6MT車(2WD)がラインアップされていますが、ここではもっともベーシックな「Xグレード(2WD)」でハイブリッド車とガソリン車を2025年11月時点の税制度をもとに比較していきましょう。
まず車両本体価格は、ハイブリッド車が2,200,000円(税込)、ガソリン車は1,811,700円(税込)と、388,300円ハイブリッド車のほうが高価となります。
次に新車取得時にかかる税金を比較しましょう。新車購入時に必要な税金と保険は以下の4種類です。
・自動車税(種別割)
→ 両車ともに 7,600円(同額)
・自動車税(環境性能割)
→ ハイブリッド車:非課税
→ ガソリン車:44,400円課税
・自動車重量税
→ ハイブリッド車:エコカー減税により免税
→ ガソリン車:24,600円課
・自賠責保険
→ 両車ともに 24,190円(同額)
これら(車両本体価格と税金)を合計すると、「ガソリン車のほうが約319,300円お得」という結果になります。
維持費は5年で約22万円ハイブリッド車のほうが安い
では次に、5年所有の場合の維持費を考えてみましょう。クルマにかかる維持費のうち、ハイブリッド車とガソリン車で明確な差が出るのは、初回車検時に支払う自動車重量税と燃料代です。
まず自動車重量税に関しては、ガソリン車は16,400円ですが、ハイブリッド車は、現時点適用される税制度では、新車新規登録の時期で「10,000円」か「免税」となるのか異なります。ここではガソリン車とより差が大きくなる「免税」で考えましょう。
次に燃料代です。年間走行距離を1万km、ガソリン価格を1リットルあたり170円、実燃費をカタログ値の0.8倍(実走行での経験値)と仮定すると、年間の燃料代は次の通りとなります。
・ハイブリッド車(WLTCモード燃費36.0km/L):約59,000円
・ガソリン車(WLTCモード燃費21.3km/L):約99,700円
その差は年間で約40,740円、5年間で約203,700円。自動車重量税と合わせて維持費としては、220,100円ハイブリッド車のほうがお得ということになります。これを先ほどの登録時の税金+車両本体価格と合わせると、5年間のトータルコストは、ガソリン車のほうが99,200円お得という結果になります。
ただし、年間走行距離が15,000km(5年間で75,000km)あたりで、両者の総コストはほぼ同等となり、さらに20,000kmを超えるとハイブリッド車のほうが約104,000円お得になります。
また、5年経過時(60か月後)の残存価値にも違いがあります。ガソリン車の下取り相場はおおよそ80~90万円、ハイブリッド車は90~100万円と、ハイブリッド車のほうが約10万円高い傾向にあります。






















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