2026年8月に生産終了……個性派軽オープンスポーツ・ダイハツ コペンを振り返る

2代目には200台限定で「クーペ」も登場

東京オートサロン2016に出展したコンセプトカー「コペンクーペ」が2019年に200台限定で市販化。車体色はブリティッシュグリーンとパールホワイトの2色を用意
東京オートサロン2016に出展したコンセプトカー「コペンクーペ」が2019年に200台限定で市販化。車体色はブリティッシュグリーンとパールホワイトの2色を用意

 コペンセロをベースに、美しいクーペボディをまとったのが200台限定で発売されたコペンクーペだ。最初に姿を現わしたのは東京オートサロン2016の会場である。ショーで評判がよかったから市販に向けて動き出し、3年後の東京オートサロン2019で正式発売にこぎつけた。

 ハードルーフは軽量な炭素繊維強化プラスチック製で、リアにはガラスハッチを装備する。BBS製の鍛造アルミとMOMO製本革巻きステアリングを装着し、5速MT車はスーパーLSDも装備した。キュートなクーペは今も人気者だ。

私もコペンを讃えたい!:岡本幸一郎

セロSの内装。ベージュカラーやレカロ製シートなどを装備
セロSの内装。ベージュカラーやレカロ製シートなどを装備

 コペンは世界の名だたるメーカーには必ずオープンカーがあることを受けて、ダイハツもあくまで身の丈にあったオープンカーを出そうと企画されたそうだ。

 ダイハツのコペンへの思い入れは相当なもので、アクティブトップだけでも充分スゴイのに、着せ替えやレカロ、ビルシュタインやMOMO、さらにはGRまで作っちゃうなんて、予想外だった。絶対になくさないで、次も頼むよ~!

私もコペンを讃えたい!:清水草一

ヘッドライトと同様に、初代モデルを彷彿とさせる丸形のテールライトも特徴的なセロ
ヘッドライトと同様に、初代モデルを彷彿とさせる丸形のテールライトも特徴的なセロ

 コペンを作り続けてくれているダイハツは本当にエライです。採算度外視で、ユーザーのため、そして社員の技術伝承のためにやってるんだから。

 デザイン的には、今のコペンはあんまり趣味じゃないけど、そんなことはどうでもよし。乗ると、とっても気楽に楽しめるオープンカーだった。

 次期コペンはデザインのほうも期待してます! ダイハツさん、がんばって!

「NEWコペン」が紡ぐ新たなストーリー

2023年のジャパンモビリティショーに出展されたコンセプトカー「ビジョンコペン」。そして2025年のJMSにも……?
2023年のジャパンモビリティショーに出展されたコンセプトカー「ビジョンコペン」。そして2025年のJMSにも……?

 2025年9月29日の生産終了発表時に「再びコペンを世に出せるよう、さまざまなスタディを続けております」とコメントしたダイハツ。そのコメントからは、コペンをこのまま終わらせないという、強い意志が感じられる。

 上の写真は2023年のジャパンモビリティショーに出展されたコンセプトカー「ビジョンコペン」だが、ベストカーとしてはどのような形でもいいので、コペンの次なる世界が見たいと願っている。

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