やっぱり使用するものへの理解が不可欠!
スタッドレスタイヤは、氷雪路面でのグリップ確保という目的において極めて高い完成度に達している。しかし、その性能は物理的メカニズムの理解と適切な運用によってのみ発揮される。氷上グリップの鍵は「水膜の除去能力」にあり、そのためのサイプ構造と吸水コンパウンドが生命線である。乾燥路での過度な摩耗、熱ダメージ、経年硬化はその機能を損なう。
結果として、いざというときに「スタッドレスでありながら滑る」現象を引き起こしてしまうことになる。また、運転操作の側面では、スタッドレスタイヤの構造的柔軟性を前提とした穏やかな入力操作が基本であり、旋回・制動・加速いずれも夏タイヤとは異なる感覚を求められる。
すなわち、スタッドレスタイヤの正しい走らせ方とは、単に「速度を落とす」「慎重に走る」ではなく、その構造と摩擦メカニズムを理解したうえでの合理的な運転にほかならない。冬道を安全に走るための条件は、適切なタイヤの装着と運転の両面に存在する。
技術を信頼することは重要だが、その技術を支える物理法則を理解することが真の安全運転につながるのだ。

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