2025年11月に生産終了となるレクサス RC。2014年10月の発売から、すでに11年という長きに渡って販売された。しかし、生産終了に際してファイナルエディションが発表されたものの、後継車種は現在まで明らかにはしていない。話題を集めるレクサスのモデルの中にあって、あまり話題にも上がらなくなってしまった感もあるRCであるが、果たしてどんなモデルだったのだろうか。
文:小鮒康一/画像:トヨタ、ベストカーWeb編集部
レクサス唯一のクーペモデルとして登場したRC
レクサスに限らずプレミアムブランドには販売台数は別として、そのブランドのイメージを牽引するクーペモデルがラインナップされるのは常で、RCもクーペカブリオレのSCや少量生産モデルのLFAが終売したのちに登場したレクサス唯一のクーペモデルだった。
また同時によりハイパフォーマンスモデルとなるV8 5Lエンジンを搭載したRC Fもラインナップされ、レクサスのスポーティなイメージを担うモデルともなっていたのである。
しかし、その2年半後に現在のフラッグシップクーペであるレクサスLCが登場すると、RCの存在は微妙なものになってしまったと言えるのではないだろうか。
LCの登場で立ち位置が曖昧に!?
LCはいかにもフラッグシップらしい優雅なスタイルを持っており、インテリアの高級感もアタマ一つ抜けている感がある。さらにコンバーチブルモデルも設定し、プレミアムブランドに相応しいラインナップとなっていた。
一方、RCに存在する“F”はLCには用意されなかったが、スーパーGTに参戦する車両もRCからLCへとスイッチされており、両車をラグジュアリークーペとスポーツクーペで差別化したいのかそうではないのか悩ましい状況にもなっていた。
のちに再評価される可能性も高い!?
ただレクサスとしてはRCをよりスポーティなモデルに仕上げたいという考えだったようだ。RC Fが2019年5月のマイナーチェンジで、カーボン製のアイテムを多数装着し、鍛造アルミホイールやチタンマフラーなどを備える「パフォーマンスパッケージ」を新設している。
このようにスポーツクーペとしては文句なしのパフォーマンスを備えるRCではあったが、遅れて登場したLCの存在や他のライバル車に比べるとややインパクトに欠けるキャラクターとなってしまった感は否めないところがあり、恐らくは終売後にしばらく経って再評価を受けるモデルになるのではないかと考えている1台だ。
【画像ギャラリー】さよならレクサス RC! LCがあるなかでRCとは何だったのか!? レクサスのクーペを支えた名車を振り返ってみよう!(31枚)画像ギャラリー


































コメント
コメントの使い方当初はISシューティングブレークをスポーツ路線で作る予定だったのを、どうしてもブランドにクーペが欲しいって要望で急遽変更したんですよね
RCが無ければ、LEXUSはIS,GS F含め、実用性ある4ドアでのハイパフォーマンス設定が特徴のメーカーになってたと思います
それはそれで見てみたかったですが、RCが売れたから、スタイル実現不可能と言われたLCも開発挑戦にGOが出て、今後もクーペモデル予定がある