1963年に登場した2代目日産 ブルーバード。尻下がりのデザインが不評で販売数が伸びず、ライバルのトヨタ コロナに遅れをとった。改良やデザイン修正などを加えつつ生産を継続し、次代510型のヒットにつなぐ重要な役割を果たした。
※本稿は2025年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
改良を重ね後継の510にバトンをつないだ2代目
1963年9月にデビューした2代目の410ブルーバード。軽量で剛性の高いモノコック構造を採用し、メカニズムが進化。当時は公表されていなかったが、イアリアのカロッツェリア、ピニンファリーナが手掛けたヨーロピアンスタイルがデザインの特徴だ。
パワーユニットは、1189ccのE1型直列4気筒OHVと988ccのC型直列4気筒OHVが用意。1964年3月にはSUツインキャブを装着し、4速フロアシフトのクロスミッションを組み合わせた1200SSを追加した。
1965年5月には型式が411に変更。当時不評だったエクステリアを化粧直しし、1.2Lのモデルには1299ccのJ型直列4気筒OHVエンジンを搭載して1.3Lに。
1200SSは1300SSにグレードアップされ、1.6L直列4気筒OHVのR型を搭載した1600SSSも追加。SSSは後継の510にも受け継がれていく。
●ダットサン ブルーバード4ドア 1300スポーツセダン(DP411)主要諸元
・全長×全幅×全高:4000×1490×1435mm
・ホイールベース:2380mm
・トレッド前/後:1206/1198mm
・車両重量:920kg
・乗車定員:5名
・最高速度:150km/h
・エンジン型式:J型
・エンジン種類:水冷直列4気筒OHV
・総排気量:1299cc
・圧縮比:9.0:1
・最高出力:72ps/6000rpm
・最大トルク:10.2kgm/3600rpm
・変速比:1速3.657/2速2.177/3速1.419/4速1.000/後退3.638
・ステアリング形式:リサーキュレーティングボール式
・サスペンション前/後:独立懸架(ウイッシュボーンボールジョイント式)/半浮動式バンジョー型
・ブレーキ前/後:ディスク/リーディングトレーリング
・タイヤ:前後とも5.60-13 4P
・発売当時価格:70.4万円







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