意外な場所で愛車が水没!? ゲリラ豪雨によって起きる「都市型水害」とは

浸水被害後の補償はどうなっているのか?

 2カ所の出入り口には、国土交通省が管理する電動式の止水板があったようだが、当日は動かなかった。国土交通省は、この止水板が2021年11月に故障していたことを明らかにしている。

 国土交通省は故障の翌月に報告を受けていたが、国と運営会社のどちらが修理をするか決まらず、故障したまま約4年間放置されていたとされている。

 今後は、浸水被害に遭ったクルマの所有者に対する補償の有無・対応と、駐車場自体の復旧・営業再開に向けた具体的な議論や、今後の豪雨時への対策などが焦点となっていくだろう。

 水害によるクルマの損害に対する補償は、一般的な駐車場の利用規約などでは天災や不可抗力による損害は免責となっていることが多いだろう。ゆえに、所有者が民間の保険会社による自動車保険(車両保険)に未加入であった場合には、補償の対象とならないことが多い。

 しかし、今回は国による責任の所在という面もあったことから、車両保険に未加入だったクルマの所有者に対する補償の有無などが注目されるだろう。

都市型水害とその対策

写真は内水氾濫発生地点のもの。水は濁って見えず30cm程度でクルマが走行不能に
写真は内水氾濫発生地点のもの。水は濁って見えず30cm程度でクルマが走行不能に

 都市部で多発する「都市型水害」と呼ばれる浸水害は、主にゲリラ豪雨や線状降水帯による急激な降雨によって発生する。

 地表がアスファルトなどで覆われた都市部では、雨水が地中に浸透しにくいため、短時間で大量の雨が降った場合、排水能力を超過して浸水や冠水を引き起こす「内水氾濫」によるものが多くなっている。

 以下、都市型水害が起こりやすい場所とその対策について解説する。

(1)地下部の浸水(地下街・地下鉄駅、地下階など)
 地下部の出入口は、周囲の道路より低くなっていることが多く、地上で冠水が発生すると、溢れた雨水が階段などの地上との接続部から侵入しやすい。水の侵入防止や排水ができないと地下部の浸水に繋がってしまう。

 公共施設だけではなく、地下階や半地下がある建物でも、同様に注意が必要だ。特に、ドアが外開きの場合には、浸水が始まると水圧でドアが開かず避難ができなくなってしまうこともある。

●対策
 利用者としては早期の退避、施設としては止水板・止水パネル、土嚢の設置が有効だ。地下空間の出入口に設置し、水の流入を防ぐことで地下空間への浸水を防ぐものだ。

「この先冠水注意」の警告看板のある場所では、降雨量によっては非常に危険
「この先冠水注意」の警告看板のある場所では、降雨量によっては非常に危険

(2)平地でのクルマの冠水メカニズム
 舗装された道路では、排水能力の限界を上回ると雨水が道路上に溜まってしまう。特に周囲より低い場所では水深が深くなり、走行中や駐車中のクルマが浸水・冠水してしまうことがある。

 高台の地域でも、周りより低い場所では発生してしまうことがある。道路上では、中央分離帯などが水の流れを堰き止めて冠水等に至ることもある。

 冠水部では水の濁りなどで浸水した深さがわからないこと、側溝などとの境目が見えにくく危険であるため突入は避けたい。車種にもよるが、水深30cmを超えるとエンジンの故障が発生することがある。

●対策
 豪雨が想定される際には、クルマを周りより高い場所、上階の駐車場など安全な場所へ移動させること、すでに安全な場所に駐車している場合は、クルマでの外出を控える、時間をずらすなどを検討してほしい。

(3)アンダーパスでの冠水
 線路や道路などの下をくぐる立体交差の地下道であるアンダーパスは、構造的に周囲の地面より最も低いため、地上に降った雨水が集中しやすく、豪雨で排水能力を超えると急速に水が溜まり冠水してしまうことがある。

 中央部がくぼんでいる構造により水深が深くなっていることがあり、非常に危険な場所となってしまう。

●対策
 大雨時は、通行禁止となり危険を知らせる表示板等がある場合が多いが、表示板等がない小規模な場合のほか、通行規制が間に合わないことがある。普段通っているアンダーパスの位置を把握し、豪雨時には迂回ルートを準備しておきたい。

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