外国免許切替の合格率が「ほぼ全員合格」から3割に急落! 厳格化で簡単すぎた試験に終止符

厳格化の効果は顕著! 合格率は93%から38%に

厳罰化の効果は数字ではっきりと見える結果となった。この厳格化は、日本人にとっても、外国人ドライバーにとっても、難しい試験をクリアしているというは安心材料になるだろう(Home-stock@Adobestock)
厳罰化の効果は数字ではっきりと見える結果となった。この厳格化は、日本人にとっても、外国人ドライバーにとっても、難しい試験をクリアしているというは安心材料になるだろう(Home-stock@Adobestock)

 厳格化から約2カ月が経過し、3県の免許センターが外免切替の合格率を発表した。その結果は以下のとおりだ。

●三重県
厳格化開始後の10月に受験した87人中、最終合格者はわずか3人。
「知識確認」は2024年の合格率87.6%に対し、10月は34.4%。「技能確認」も19.7%→1.8%に急落した。

●静岡県
10月1~8日に66人が学科試験を受け、技能確認に進めたのは25人(37.8%)。
2024年の学科試験合格率93.3%から50ポイント以上低下した。

●愛知県
「知識確認」では2024年9月までの合格率94.3%に対し、10月は34.9%。
「技能確認」も28%→24.2%に低下。

 ご覧のように、従来90%超だった知識確認の合格率はいずれの県も35%前後へ急落。いかにこれまでの問題が簡単だったかがよくわかる。

 このテストをクリアした外国人ドライバーであれば、日本の交通ルールを理解していないという不安は格段に減るはずだ。

 国籍を問わず、すべての人が安全安心に暮らすために、制度を利用する外国人には、日本の交通ルールの知識と技能をしっかり身につけてもらいたいものである。

 なお、SNSなどでは、厳格化前に取得した外国人ドライバーに対して、理解度が基準に達しているのか再試験をするべき、といった声もある。もちろん賛否のある意見ではあるが、政府にはそういった厳しい声があることも認識したうえで、さらに制度を改善していくことを期待したい。

【画像ギャラリー】外免切替の厳罰化で合格率が3割に! 日本の交通安全を考える分岐点に(4枚)画像ギャラリー

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