寒い朝に「え……エンジンが…かから…ない…!」を防ぐには? 冬にやっておきたいバッテリー&電装対策5つ

ガソリン車はアイドリングストップをオフにしたほうが〇

 また、純ガソリン車の場合は、アイドリングストップをオフにするというのもひとつの手。アイドリングストップは、エンジン停止と再始動を頻繁に繰り返すため、バッテリーは常に充電と放電を短い間隔で行っており、バッテリーの劣化スピードが早くなりがちです。

 筆者がかつて乗っていたアイドリングストップ機能付きの欧州車も、冬場になるとアイドリングストップが作動しないことがよくありました。暖かくなると問題なく作動していましたので、寒さはバッテリーにとって非常に悪い影響を及ぼすことを実感しました。

 「最近アイドリングストップしなくなった」「信号待ちで再始動が遅い」という症状があれば、すでに交換時期が近いサイン。あまりに頻繁に交換しなければならないようなら、ガソリン車の場合はアイドリングストップをオフにしてもよいかもしれません。

アイドリングストップ車はバッテリー負荷が大きい。思い切ってOFFにするのも実用的な対策(PHOTO:Adobe Stock_tarou230)
アイドリングストップ車はバッテリー負荷が大きい。思い切ってOFFにするのも実用的な対策(PHOTO:Adobe Stock_tarou230)

短距離走行の連続はNG!週1回の「充電走行」で冬を乗り切る

 そしてもっとも気を付けたいのが「短距離走行の繰り返し」を避けることです。数分程度の移動ではバッテリーに充電される量が極めて少なく、電装品の使用が多い冬は日を追うごとに電圧が低下してしまいます。

 できれば週に1回以上、20~30分以上の連続走行を行うようにしてください。10km以上の走行ができればなお理想的です。

短距離走行ばかりでは電圧が低下する一方。週1回の“20~30分走行”がバッテリー寿命を左右する(PHOTO:Adobe Stock_naka)
短距離走行ばかりでは電圧が低下する一方。週1回の“20~30分走行”がバッテリー寿命を左右する(PHOTO:Adobe Stock_naka)

◆     ◆     ◆

 冬はバッテリーや電装機器にとって厳しい季節ですが、その多くはちょっとした点検や日頃の習慣で予防できます。「寒い朝にエンジンがかからない」という最悪の事態を避けるためにも、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。

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