2023年11月にトヨタモータータイランドが発表した新型ピックアップのハイラックスチャンプ。すでに販売がはじまっており、価格は日本円で約188万~236万円と、200万円を切るスタート価格も魅力だ。すでに同じプラットフォームを採用するランクルFJやハイラックスの日本販売が決定している。2024年の段階では、日本導入の可能性がありということだったのだが、最近その話はさっぱり聞かない。もう日本には導入しないのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
安くて日本でも売れそうなハイラックスチャンプ
2023年11月、トヨタと、トヨタのタイにおける車両販売・生産会社であるトヨタ・モーター・タイランド(以下、タイトヨタ)は、IMVシリーズの第一弾となるハイラックスチャンプを発表し、受注を開始した。 現地での価格は45.9万バーツ~57.7万バーツ(日本円で約195万~約245万円)。
IMVシリーズは、当時アジア本部長であった現会長の豊田章男が指揮をとり、アジアの人々とともに、アジアの経済に貢献したい、との想いを込めて、現地のエンジニアとともに「現地現物」で開発、ピックアップトラック3車型、ミニバン、SUVで構成されている。ちなみに「IMV 0」とは、「Innovative International Multi-purpose Vehicle 0」の略称。
ボディサイズは、ショートホイールベースでは、全長が4705mm、4970mm(ホイールベースは2750mm)、ロングホイールベースモデルは全長5040mm、5300mm(ホイールベースは3085mm)。ちなみに全モデル、全幅1785mm、全高1735mmと共通。
搭載されるエンジンは3タイプ(2Lガソリンエンジン、2.7Lガソリンエンジン、2.4Lディーゼルエンジン)用意され、フラットなデッキは未装備タイプも選択可能。フラットデッキには各所にボルト穴を設け、ボルトとナットで架装部と簡単に締結することができるという。
さらに、架装を希望のユーザーには、好みに合わせたカスタマイズを楽しんでもらうため、100以上の架装業者の情報を提供するという。写真を見てもらえばわかる通り、キャンピングカーやキッチンカー、冷凍車、移動販売車など、日本でも売れそうな魅力的な架装車ばかり。
ピックアップ、2人乗りなのがちょっと、という人にはダブルキャブモデルやキャノピーモデルなど、今後IMVシリーズは、さまざまなモデルが計画されているようだ。
しかも価格がリーズナブルなのも魅力。価格は日本円にして188万円(2Lガソリン)から236万円(2.4Lディーゼル、各1バーツ4.1円換算)ほどというから、今後円高が進めば日本に導入されてもリーズナブルな価格で手に入りそうだ。
ランクルFJ、ハイラックスの日本導入決定で、ハイラックスチャンプは立ち消え?
ハイラックスチャンプが2023年のジャパンモビリティショー会場に展示された時には「反響が大きければ日本で売ります」と関係者がコメント。また東京オートサロンにおいては、群馬トヨタが反響を見るため、ハイラックスチャンプの実車を展示したが予想以上に評判はよかったとのことだった。
しかし、ハイラックスジャンプの発売の可能性について、改めてトヨタ関係者に話を聞いてみたが「ランクルFJ、ハイラックスが2026年央に販売することが決まりましたので、ハイラックスチャンプの日本導入はありません」とのこと。
たしかにハイラックスチャンプのプラットフォームを使用したSUV、ランクルFJと、ハイラックスを日本で売ることになれば、ハイラックスチャンプが付け入る隙はない。価格の安いピックアップトラックが欲しかった人は残念!
【画像ギャラリー】ランクルFJが出るからタイ生産トヨタのピックアップトラック「ハイラックスチャンプ」はもう出ないのか? (5枚)画像ギャラリー










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