日産 パトロールはどれくらいランクルを意識しているのか!? 日本導入を前にズバリ聞いてみた!!

巨大なのに運転しやすい!? そう感じる理由

この大きさでも運転のしやすさを確保するためのさまざまな工夫が凝らされている
この大きさでも運転のしやすさを確保するためのさまざまな工夫が凝らされている

 とはいえ、多くの人が感じる“大きな車の不安”といえば、取り回しの難しさや視界の悪さだと思う。正直、筆者も狭い道や狭い駐車場などで、大きなクルマを運転するのには少し不安を感じてしまう。

 ところがパトロールに座った瞬間、まず驚いたのが、視認性の良さだった。

 先ほどの章でも触れたように、パトロールは空間把握性を高めるために、ドアとダッシュボードを意図的に切り離している。その結果、「ここまでが自分の車体」「ここから先が外」という境界が非常に分かりやすい。

 さらにボンネット形状が工夫されていることで、運転席からボンネットの端がしっかり見える。「あ、ここまでがクルマなのだな」と視認できるため、車体感覚が取りやすく、見た目の大きさより運転がしやすい印象を受けた。

 また今回は屋内展示のため実走はできなかったが、パトロールには大量のカメラ、いわゆる360度アラウンドビューモニターなどが装備されている。周囲の状況が確認できるのはもちろん、長いボンネットの先端付近にも超広角カメラを搭載しており、運転席からは見えない角の先の障害物などを、モニターを通じて確認できる工夫がされている。

 これなら、筆者のような初心者ドライバーでも安心してパトロールを運転できそうだ。

まるで映画館!?最高なエンタメ体験も実現

パトロールの内装。クルマにいながらまるで映画館のような空間だ
パトロールの内装。クルマにいながらまるで映画館のような空間だ

 筆者がパトロールに感動している中、パトロールの方が、大きなディスプレイの中でとある映像を流してくれた。これはパトロールがどのようなクルマなのかを、乗っている方々に説明するために制作した映像らしいのだが、それを体験して筆者が強く感動したのは“音響設備”だった。

 パッと聞いた瞬間、まるで映画館にいるかのような立体感のある音が響き、「これどうなってるんだろう?」と思い担当者に聞いてみたところ、このパトロールには“ 14個のスピーカー ”からなる、専用の音響システムが搭載されていると教えてくださった。

 比較として、軽自動車は2〜4個、普通車でも8〜10個なので、14個のスピーカーは異次元だと言っていい。

 そのおかげで、「クルマではなく映画館ですよ」と言われても信じてしまうほどの立体的な音楽のが体験できた。低音から高音まで非常に質が高く、これは素直に「すごい」と感じたポイントだ。

 さらにパトロールは“Bluetooth Audio”はもちろん“Apple CarPlay”にも対応している。実際に乗った際には、走りを楽しめるのはもちろん、自分の好きな音楽を流して走ることで、より充実した“ドライブ時間”を体験できるだろう。

 他にも紹介しきれていない、ランドクルーザーを意識している点、そしてパトロールの魅力は沢山あるはず。もし機会があるなら、いつかこのパトロールとランドクルーザー300で、地元四国まで運転してみた上で、両者の魅力を体験して、皆さんに伝えたい!! そんな気持ちが強く芽生えた。

 日産さん、トヨタさんよろしくお願いします!!

【画像ギャラリー】エスピノーサCEOもお気に入りの1台!! ランクルのライバル大本命パトロールをトヨタ好き大学生が取材してみた!!(10枚)画像ギャラリー

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