PUMA GTOからランエボへ! つながれた三菱のバトン! 90年代にGT-Rを追いかけまわした最速重戦車がいた!!

バトンはランサーエボリューションにつながれる

中谷明彦氏の駆るPUMA ランサーエボリューションV。1998年のスーパー耐久でシリーズチャンピオンに輝いた
中谷明彦氏の駆るPUMA ランサーエボリューションV。1998年のスーパー耐久でシリーズチャンピオンに輝いた

 だが、GTOの経験は無駄にはならなかった。三菱 ラリーアートは次の主戦車をより小型軽量で格下の2クラス車両となるランサーエボリューションに切り替え、僕も市販車開発に参画したエボリューションVは筑波サーキットで当時のR33・R34 GT-Rを市販車レベルで上回るサーキット走行性能を実現した。

 排気量2Lのためクラス2参戦となったが、その速さは圧倒的であり、PUMAが引き続きメインスポンサーとなり、「PUMA ランサーエボリューション」へと発展していく。

 これがPUMA GTOの足跡であり、国産スーパースポーツの可能性を追求した三菱との挑戦の記録だ。レース結果としては運に恵まれなかったが、N1という厳格な市販車規則の中でGTOの本来の潜在性能を鮮烈に刻み込み、後のランサーエボリューションの台頭へとつながった意味は極めて大きい。

【画像ギャラリー】緑色がちょっと懐かしい!! 直線番長っていわれてたけどGT-Rとコーナリング勝負ができた!? 他カテゴリのマシンとも張り合えたPUMA GTOがカッコよすぎる……!(9枚)画像ギャラリー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

2026年に登場するクルマたち!「レストモッド」の世界へようこそ『ベストカー1.26号発売!』

2026年に登場するクルマたち!「レストモッド」の世界へようこそ『ベストカー1.26号発売!』

ベストカー1.26号 価格650円 (税込み)  カレンダーも残りあとわずか。今号が202…