クルマにスマホを置くだけで充電できるワイヤレス充電。便利な装備だが、「全然充電が進まない」「やたら本体が熱くなる」と感じている人は多いはずだ。その原因は使い方だけでなく、充電規格そのものにもある。最新規格「Qi2」の登場で何が変わるのか、そして今すぐできる対策を整理してみた!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、Adobestock(トビラ写真=Imagecreator@Adobestock)
【画像ギャラリー】充電時間が激速になった日産のQi2充電を見てよ!(6枚)画像ギャラリーなぜクルマのワイヤレス充電は遅くなりがちなのか
車載ワイヤレス充電が遅い最大の理由は、Qi(チー)と呼ばれるワイヤレス給電規格にある。この規格は最大出力が小さく、しかも充電器側とスマホ側のコイル中心がピタリと一致しないと、本来の性能を発揮できない仕組みだ。クルマは走行中に振動もあり、トレイに置いたスマホがわずかにズレるだけで充電効率は一気に低下する。
さらに問題なのが発熱だ。コイル位置がズレた状態で給電すると無駄なエネルギーが熱に変わり、スマホが高温になる。すると安全制御が働いて充電速度が落ちたり、最悪の場合は充電自体が止まってしまう。便利なはずのワイヤレス充電が、実はストレスの原因になりやすい理由はここにある。
Qi2で何が変わる? 今すぐできる対策とこれからの主流
この弱点を解決する切り札が「Qi2」だ。Qi2はAppleのMagSafe(マグセーフ)の仕組みを採用し、磁力でスマホを充電器に吸着させる。これによりコイル中心が自動的に一致し、安定した高効率充電が可能になる。2025年夏には、より高速な充電を実現するQi2 25Wという新規格も発表され、今後の普及が大いに期待されている。
とはいえ、今すぐできる対策もある。まず車載ワイヤレス充電は「ただ置く」ではなく、置き位置が重要だ。多くの充電トレイにはコイル中心の目印があるので、そこにスマホの中心を合わせたい。スマホサイズに合わない場合は、仕切り板などで位置を固定するだけでも効果が出ることがある。
それでも物足りないなら、市販のQi2 25W対応の高出力ワイヤレス充電器を選ぶのがベターだ。まだ選択肢は少ないが、今後は普及が進むはず。実際に日産では北米向けムラーノやパスファインダーにQi2充電を採用し始めている。日本向けモデルへの展開も時間の問題だ。ワイヤレス充電の「遅い」は、もう過去の話になりつつあるのだ。
注意したいのはQi2規格のワイヤレス充電は、スマホ側の対応も必要となること。iPhoneなら15以降(13及び14もアップデートにより対応可能)、AndroidならGoogle Pixel 10が対応済みだが、他機種についてはホームページなどで確認するようにしたい。
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