2025年9月に発表されたフェラーリの最新PHEVモデル「849テスタロッサ」。500TR誕生から70周年を記念し「テスタロッサ」の名を冠され登場した、システム最高出力1050psを発揮するミッドシップのフラッグシップに試乗した!
※本稿は2026年4月のものです
文:木村好宏(キムラ・オフィス)/写真:フェラーリ
初出:『ベストカー』2026年5月10日号
70周年を祝うため復活したテスタロッサ
赤いシリンダーヘッドを意味する「テスタ・ロッサ」はフェラーリの伝説的モータースポーツのアイコンで、1980年代半ばにその名を冠して登場したロードカーは日本でも第二次スーパーカーブームの火付け役にもなった程の存在である。
このシンボリックなモデルが849テスタロッサの名で、SF90の後継車として蘇った。ちなみに849という数字は社内呼称で8気筒エンジンと気筒当たりの排気量(立方cm)を示す。
駆動系は4L・V8エンジンに、フロント2基とリア1基の3モーターで、システム出力1050ps、最大トルク85.9kgmを発生するPHEVである。
つまり2016年に登場した2代目NSXと同じレイアウトで、フェラーリが数台のNSXを購入したという噂は本当かも知れない。
もしそうであれば、いかにホンダが先を行っていたかの証明となる。(ポルシェ 918スパイダーとも比較したが918は前後2モーターでフェラーリの開発陣は満足しなかったといわれる。どちらも未確認情報)
ニュー・テスタロッサのデザインはSF90の流れをくむ今日のモダンなフェラーリだが、415kgのダウンフォースを生み出すリア左右のウィングレットなどに最新の空力学を重視した様子が見える。
インテリアはボディカラーと同色のフレームがドライバーと助手席を囲み、ドライバーの右上にある磨き出しアルミパネルのシフト操作レバーへのアクセスは秀逸だ。
静かにも走れるフェラーリに
まず市街地ではEVモードで静かに流し、続いて郊外でパフォーマンス・モードを選択するとV8エンジンが目覚める。
さらにアウトストラーダに入ってスロットルを踏み込むと慣性を超えた異次元の加速が始まるが、それは理性との戦いだ。
落ち着いてクルージングを楽しもうとスローダウンすると、改めて確かなトラクションとシャープなステアリングフィールにロードゴーイング・スーパー・スポーツカーの神髄を見た。
このテスタロッサをサーキットでさらに楽しみたいと望むオーナーにはフィオラノ仕様が用意されている。
そこにはチタン製スポーツシャシー、空力特性をさらに洗練するアクティブスポイラーを含むエアロキット、また合計で30kgの軽量化を約束するカーボン製ホイール、ミシュランのセミスリックタイヤなどが含まれる。
このパッケージを装備したモデルによるフィオラノ・テストコースでの走行では、テスタロッサの中身がまさにレーシングマシンそのものであることを実感することができた。
このフェラーリ最新のフラッグシップ「テスタロッサ」にはクーペのほかにスパイダーも用意され、前者が6465万円、後者は7027万円で、フェラーリジャパンによって2027年から日本への出荷が始まる。
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コメント
コメントの使い方日本人はferrari大好きですよね。都心だけじゃなく地方でも大都市圏行くと昼でも夜でもやたら見ます
でもさすがに、この車となればその中でも目立ちますね。素晴らしいプロポーション。音も聴いてみたいな。