クラウンファミリーのなかでもSUV色が強いのが、クラウンスポーツとクラウンエステートだ。どちらもセダンではない新しいクラウンだが、キャラクターはかなり違う。カッコよく軽快に乗るならスポーツか、荷室までしっかり使うならエステートか。買って幸せなのはどっちだ?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】エステートのラゲッジ広っ!! 専用デスクまであるんかい!! 車中泊にピッタリすぎるクラウンの正体がコレ(6枚)画像ギャラリー見た目と扱いやすさならクラウンスポーツが気持ちいい
クラウンスポーツの魅力は、まず見た目のインパクトだ。全長4720mm、全幅1880mm、全高1565mm。全長はエステートより210mm短く、全幅は同じ1880mm。短くワイドなスタンスで、塊感が強い。SUVというより、背の高いスポーツハッチのような雰囲気すらある。
価格はSPORT Gが520万円、SPORT Zが590万円、PHEVのSPORT RSが765万円。HEVのG/ZはWLTCモード21.3km/L、RSは20.3km/Lで、EV走行距離90kmを備える。クラウンエステートより入り口価格が低く、Z同士で比べてもスポーツは45万円安い。見た目の華やかさと価格のバランスでいえば、スポーツはかなり強い。
特におすすめはSPORT Zだ。Gでもクラウンスポーツらしさは十分だが、上質感や装備の満足度まで考えるとZが本命。RSはPHEVとして魅力的だが、765万円となると完全に特別枠だ。自宅充電でき、日常の多くをEV走行でまかないたい人向けである。
ただし、荷室や後席の余裕を最優先するクルマではない。もちろん5人乗りSUVとして普通に使えるが、ファミリーの大荷物や趣味道具をガンガン積むというより、デザインと走りを楽しむ大人のクラウンという立ち位置だ。自分で運転して楽しいクラウンが欲しいなら、スポーツはかなり刺さる。
実用性と余裕ならクラウンエステートが本命
クラウンエステートは、クラウンファミリーのなかで最も実用派だ。全長4930mm、全幅1880mm、全高1625mm。スポーツより長く高く、ワゴンとSUVを合わせたようなパッケージが特徴だ。価格はESTATE Zが635万円、PHEVのESTATE RSが810万円。ZのWLTCモード燃費は20.3km/L、RSは20.0km/Lで、EV走行距離89kmとなる。
エステートの魅力は、やはり荷室の余裕だ。クラウンスポーツよりボディが長く、リアまわりにも実用性を感じる。旅行、ゴルフ、キャンプ、ペットとの移動など、荷物が多い使い方ではエステートのほうが圧倒的に頼もしい。見た目もスポーツほど攻めてはいないが、そのぶん落ち着きがあり、上級ワゴン的な品のよさがある。
また、クラウンエステートは後席や荷室まで含めて、家族で使いやすいクラウンだ。セダンほどフォーマルすぎず、スポーツほど割り切りも強くない。長距離移動で荷物を積み、家族も快適に乗せたいなら、こちらのほうが幸せに近い。
問題は価格だ。ESTATE Zでも635万円、PHEVのRSは810万円。スポーツより実用性は高いが、そのぶん購入ハードルも高い。日常の買い物や夫婦2人中心の移動なら、エステートのサイズと価格を持て余す可能性もある。
結論として、デザインと運転する楽しさ、価格とのバランスで選ぶならクラウンスポーツ。特にSPORT Zは、クラウンファミリーのなかでもかなり魅力的な本命だ。一方、家族での長距離移動、荷室の広さ、趣味道具を積む実用性まで求めるならクラウンエステートが強い。
スポーツは「自分が乗って楽しいクラウン」。エステートは「家族や荷物まで受け止めるクラウン」。同じSUV風クラウンでも、幸せの方向はまるで違う。見た目で胸が高鳴るならスポーツ、生活まで豊かにしたいならエステート。クラウン選び、実に悩ましくなった。
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