ハイラックスならではの魅力も見逃せない
ただ、新型ハイラックスの荷台は新型ランクルFJにはない大きな魅力です。キャンプ用品やサーフボード、マウンテンバイク、DIY資材などを気兼ねなく積み込める荷台は、SUVにはない価値であり、泥や砂で汚れた荷物を積む際にも気を遣う必要がありませんし、汚れたとしても水で一気に洗い流すこともできます。趣味やアウトドアを楽しむための相棒としては、新型ハイラックスに軍配が上がるでしょう。荷台のある生活に憧れる人にとって、その価値は数字では測れません。
燃費の面でも新型ハイラックスが一歩リードします。新型ハイラックスのWLTCモード燃費は11.9km/L。新型ランクルFJの8.7km/Lを大きく上回ります。さらに新型ハイラックスの使用燃料は軽油。レギュラーガソリンを使用する新型ランクルFJよりもリッター当たりの価格が安く、年間走行距離が長いユーザーであれば無視できない差となります。
たとえば、2026年6月末時点の全国平均価格(レギュラー166円/L、軽油155円/L)で計算すると、年間1万km走行時の燃料代は新型ランクルFJが約19万円、新型ハイラックスが約13万円。その差は年間約6万円にもなります。
動力性能においても、新型ハイラックスが優れます。新型ランクルFJが搭載する2.7Lガソリンエンジンは信頼性に優れる一方、最高出力120kW(163PS)/最大トルク246Nmという控えめなスペックで、日常走行には十分な性能を備えるものの、力強い加速を味わうタイプではありません。高速道路の合流や登坂路では、最高出力150kW(204PS)/最大トルクを発揮する2.8Lディーゼルを搭載する新型ハイラックスののほうが力強さを感じる場面もあるでしょう。
ただ、新型ハイラックスは最大積載量500kgの貨物車として登録されるため1ナンバーとなる点は注意が必要です。自動車税は比較的安価ですが、車検は毎年必要となるほか、高速道路料金も中型車区分です。新型ランクルFJが一般的な乗用車と同じ3ナンバー登録であることを考えると、維持のしやすさという点では新型ランクルFJに分があるかもしれません。
多くの人にはFJ、刺さる人にはハイラックス
同じ500万円前後でも、そのお金で手に入る体験は大きく異なり、どちらが幸せになれるのかは、クルマに何を求めるかによって変わりますが、多くの人にとっては新型ランクルFJのほうが扱いやすく感じられるはずです。日本の道路事情に合ったサイズ、家族を乗せやすい快適性、本格的な悪路走破性、そしてランクルブランドの安心感まで兼ね備えています。
新型ハイラックスは、荷台を活用したい人やアウトドアを思い切り楽しみたい人、あるいはピックアップトラックという独特の世界観に魅力を感じる人にとっては、新型ランクルFJでは代替できない価値があります。扱いやすさや万能性で選ぶなら新型ランクルFJ、荷台のあるライフスタイルに惹かれるなら新型ハイラックスといったところでしょうか。参考になれば幸いです。
【画像ギャラリー】500万円前後で選ぶならどっち!?? 新型「ランドクルーザーFJ」と新型「ハイラックス」(38枚)画像ギャラリー







































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