バブル期の三菱が「スーパー4WDスポーツカー」として送り出したGTO。280psを発揮するV6ツインターボにフルタイム4WD、さらに4WSまで備えるなど、そのメカニズムはまさに“全部盛り”だった。しかし、その豪華装備ゆえの「重さ」が走りの足かせに。同時代のR32GT-Rと比較されるなか、GTOが抱えていた弱点を振り返る。
※本稿は2026年6月のものです
文:木内一行/写真:三菱、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
超重量級ボディが走りをスポイル
バブル真っ只中に登場したGTO。メーカー自ら「スーパー4WDスポーツカー」と謳ったモデルだ。
特筆すべき点はメカニズムで、3L、V6ツインターボは自主規制いっぱいの280psを発揮し、43.5kgmという大トルクを発生。さらに、ビスカスカップリング式フルタイム4WDや、中高速時に後輪を前輪と同方向に操舵する4WSも採用された。
デザインもロー&ワイドでカッコよかったが……何より大きかった。全幅は1840mmで、当時としては巨大。致命的なのが車重で、ツインターボは1.7t。重量は運動性能に大きく影響するだけに、この重さがGTOの弱点だったことは間違いない。
また、同時期にR32GT-Rが生まれていたことも誤算だったはず。ツインターボエンジンを搭載するハイパワー4WDとなれば、どうしたって比較対象になる。しかも、両モデルともN1耐久に出場し、GT-Rは勝利を重ねていただけに……!
ビジュアルはいいしメカニズムだって凝っていた。それだけに、運動性能を下げる「足かせ」となった“重さ”が残念でならない。
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