間違い探しレベル!? フルモデルチェンジしても「激似」なクルマ5選

間違い探しレベル!? フルモデルチェンジしても「激似」なクルマ5選

 車種ごとにある程度のサイクルで行われるモデルチェンジだが、フルモデルチェンジしたにもかかわらず、見た目が先代とほとんど同じというクルマがある。なぜ同じ外観になったのか? 今回はそうしたクルマを見ていこう。

文:長谷川 敦/写真:スズキ、トヨタ、ホンダ、三菱自動車、CarWp.com

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キャラクターを大切にしすぎた?

●三菱自動車 デリカミニ(初代→2代目)

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2025年にリリースされた現行型(2代目)三菱自動車 デリカミニ。同社のミニバン・デリカシリーズの軽自動車版であり、初代モデルは2023年に発売

 軽スーパーハイトワゴンのデリカミニ、初代モデルは2023年に登場しているが、型式名は同社のeKスペースと同じであり、一種の派生モデルといえる。

 そんなデリカミニ最大の特徴だったのが、ヘッドライトのデザインを中心にしたユニークな顔つき。

 もともとクルマのフロント回りはフェイスとも呼ばれるように、人や動物の顔に見えるものも多いが、デリカミニはその典型にあり、どことなくユーモラスな顔つきで強い印象を与えた。

 さらにデリカミニをモチーフにしたキャラクターの「デリ丸。」も登場し、初代モデルからのイメージ作りに成功している。

 そして2025年には早くも2代目が登場するが、初代のコンセプトは維持され、一見しただけでは「どこが変わったの?」と思えるほどだった。

 デリ丸。も引き続きイメージキャラクターに採用されたこともあり、大幅なデザイン変更は避けたいというメーカー側の意図があったのは間違いなく、2代目の新鮮味は薄かったものの、中身はしっかり進化していて、モデルチェンジはちゃんと実行されている。

●ホンダ N-ONE(初代→2代目)

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初代ホンダ N-ONE。2012年に販売が開始され、大ヒットモデルになった

 現在ホンダの稼ぎ頭的存在になっているのが軽自動車のNシリーズ。

 ワゴンやバンなど、多彩なモデルが展開されるNシリーズのなかで、セミトールワゴンのN-ONEは2012年に初代モデルがリリースされている。

 かつての人気軽自動車・N360をオマージュしたルックスのN-ONEは、使い勝手の良さも評価されて大ヒットモデルへと成長した。

 そのN-ONEがフルモデルチェンジを行ったのが2020年で、初代登場から8年の時を経てのモデルチェンジに注目が集まったが、満を持してデビューした2代目 N-ONEの姿は初代と酷似したものだった。

 大ヒットモデルの後継車が先代のイメージを継承するのは当然の話だが、外観上の変化があまりに少ないと、モデルチェンジのインパクトが弱まってしまうリスクもある。

 実際に2代目N-ONEの売り上げには初代ほどの勢いがなかったものの、2025年11月の一部改良以降は堅調だという。

 初代と見た目は似ているが、進化している部分も多く、それが高評価につながっている。

3代目はキープコンセプト

●トヨタ プリウス(2代目→3代目)

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3代目トヨタ プリウス。基本的なフォルムは先代から継承されているが、ヘッドライトデザインの変更でややシャープな顔つきに変わっている

 1997年に発売され、現在のハイブリッドカー隆盛の礎となったトヨタのプリウス。

 成功した初代に次ぐ2代目モデルは2003年に登場するが、ここでは大胆な変更が実施されている。

 ボディ形状は4ドアセダンから5ドアハッチバックになり、横からは三角形に見えるフォルムはトライアングル・シルエットと呼ばれた。

 大規模なモデルチェンジは市場にも受け入れられ、初代を大きく上回る販売台数を記録した。

 そして3代目プリウスは2009年に販売が開始されるが、初代→2代目とはうって変わり、トライアングル・シルエットを含む基本的なスタイルは2代目からほとんど変わらずに引き継がれていた。

 ヘッドライト回りのデザインが変わっているため、2代目と3代目を見間違えることはなかったものの、初代から2代目への劇的な変化を考えると、かなり保守的なモデルチェンジに思われたのも事実だ。

 その3代目は2代目よりも売り上げを伸ばすことに成功しているので、トヨタが選んだキープコンセプトの方針は正しかったといえる。

●スズキ スイフト(2代目→3代目)

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3代目スズキ スイフト。スズキではこの世代を2代目と呼んでいるが、日本国内でスイフトの車名が使われたのはこのモデルが3代目であり、本稿でもそうしている

 スズキがコンパクトカーのスイフトを発売したのが2000年で、その2代目は2004年に販売がスタートしている。

 初代と2代目でコンセプトが大きく変わっているため、スズキでは2004年登場の2代目を「スイフト初代モデル」として扱うこともあるが、ここでは2004年モデルを2代目とさせてもらう。

 2代目スイフトは価格と性能のバランスに優れていたこともあってヒットモデルになり、ほかにはないデザインのボディも市場に定着した。

 そして2010年に3代目がデビューするが、すでに定着していたスイフトのイメージを保つため、ボディデザインの変更は最小限に留められた。

 見た目の変化は少なかったものの、ホイールベースの延長やトレッドの拡大などによって走行性能の向上を実現し、先代の正統な後継モデルながら確実な進化を果たしていることを示した。

 3代目スイフトもプリウス同様にキープコンセプトで成功を勝ち取っている。

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