コスパの鬼と謳われる自動車評論家の渡辺陽一郎氏が同車種のハイブリッド車とガソリン車を比較する時、購入時の価格差が燃料代でペイできる走行距離を考える。では、短距離走行が多い人の場合、ハイブリッドは無意味なのだろうか!?
※本稿は2026年7月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年8月10日号
短距離走行ばかりの人にハイブリッドの恩恵はあるか?
ハイブリッドとノーマルガソリンエンジンの価格差は、ホンダのフリードエアーEX同士で比べた場合、ハイブリッドが39万9300円高い。購入時に納める税額の違いを含めても、ハイブリッドは約36万円上まわる。
以前は環境性能割が徴収され、ハイブリッドは税額が安いために、ノーマルガソリンエンジンとの実質価格差を縮めていた。しかし、環境性能割が廃止された現在だとあまり変わらない。
レギュラーガソリン価格が1L当たり170円として、フリードの約36万円の実質価格差を燃料代の節約で取り戻すには、約10万kmの走行を要する。
コンパクトな車種は、ノーマルガソリンエンジンの燃費も優れているから、ハイブリッドの損得勘定におけるメリットは薄れる。
しかしハイブリッドには、低燃費以外のメリットも多い。モーター駆動を併用するため、加速が滑らかで、アクセル操作に対する反応は機敏だ。ノイズも小さい。このようなハイブリッドの運転感覚や快適性の捉え方で、選択の仕方も変わる。
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