【中古車選びのポイント】買いやすさの前期か完成度の後期を狙うか
●中古車相場……前期:30~200万円 後期:50~400万円
RX-8の需要を流通価格で判断した場合、それほど高くないことがわかる。最後期の限定モデルであるスピリットRを除けば比較的安価で、格安のタマも多く存在している。特に前期モデルは50万円未満のものも多く、お手頃感がある。
だから、この企画で推しているわけだが、値段だけで前期モデルに飛び付くのは考えものだ。
前期はABSやPCMなど電子部品のトラブルが発生しやすく、また、それらの部品はすでに廃番になっているため、修理に手間、時間、費用がかかる。最悪、直らない場合もあるという。
また、パワステや電動ファンのモーターが壊れやすく、ミッションが弱いなど、前期モデルはトラブルが出やすい箇所が少なくない。
さらに、それらの修理には20万円以上かかることが普通で、格安の車両を買っても、そうした修理代ですぐに車両代を上回ってしまうことも珍しくない。
これらは後期モデルでは対策されていることが多く、同様のトラブルは出ないか、出にくくなっていることがほとんど。販売価格が多少高かったとしても、修理にかかる費用は少なく済む可能性が高い。その点で後期モデルを選んだほうが無難だと言っていい。
とはいえ、前期のスタイルが好きだという人もいるだろう。そういう人は、車両代とは別にある程度の予算を用意しておくと安心だ。ただし、後期の対策されたパーツは前期には対応しないものも多いため、長く乗りたいという人には、やはり後期型をお薦めしたい。
REといえばエンジンの耐久性が低いという評判がある。10万km寿命説もあるが、必ずしもそうとは言えないと大原さんは話す。10万km以上走り続けているクルマも多くあるとのこと。
REに強い中古車店などでは圧縮圧力を計測してくれるところもあり、そうしたショップで買うのもひとつの方法だ。
部品代が高騰している今、オーバーホールには少なくない費用がかかるが、幸い、RX-8は新品エンジンが前期、後期ともにまだ買えるので、それに載せ替えてしまうのがベター。ただ、その場合も後期エンジンは前期には適合しないことは憶えておきたい。
【ここも注目】限定モデルも多くリリース
10年のモデルライフ中、限定モデルや特別仕様車が比較的多く登場している。スピリットRは人気、流通価格ともに高騰しているが、それ以外では前期のマツダスピードバージョンなども人気を集めた。それらの限定車は今でも高額だ。
【メンテナンスのポイント】唯一無二のエンジンに見合ったメンテが必要
RX-8の最大の売りであるロータリーエンジン(RE)。世界で唯一、マツダだけが実用化に成功したエンジンだが、希少なメカニズムゆえにメンテナンスも相応のものが求められる。
基本は油脂類の定期交換だが、それもREに適合したものを選ぶことが必要だ。年式的にオイル漏れが起きているクルマも多いというから、購入したらまず、チェックも兼ねて全油脂交換を行うのがよいだろう。
オイル漏れはエンジン内部のエキセントリックシャフトを支えるステーショナリーギア周辺のオイルシールやオイルパンのパッキンから起きていることが多く、オイルパンの場合、前期型は作業が面倒なため、工賃が高くなる。このあたりも後期型では改良され、作業性も向上している。
またREでは、エンジンの寿命を気にする人も多いが、必ずしも10万km=寿命というわけではない。しっかりメンテナンスされているクルマや、乗り方によっては10万km以上走り続けているクルマも珍しくないという。
もちろん圧縮圧力次第なので、寿命(オーバーホール時期)が気になる人は、専門店などで測定してもらうといいだろう。Rマジックのユーザーでは、おおむね12万~13万kmほどでオーバーホールしている人が多いという。
ただし、部品代が高騰していることもあり、昔とは違い、REのオーバーホールもかなりの費用がかかってしまう。
ちなみに、新品エンジンへの載せ替えでも費用は同じくらいとのこと。余談ながら、RX-8ユーザーには新品載せ替えをお薦めすることが多いそうだが、RX-7オーナーは“自分だけのエンジン”を求めるのか、オーバーホールする人が多いのだそうだ。




コメント
コメントの使い方