世界的に勢いを取り戻しつつあるEV販売。特に中国メーカーが送り出すEVの勢いには目を見張るものがある。これを受け、国際エネルギー機関(IEA)が日欧メーカーのEVシェア喪失の可能性を指摘。なんとも面白くない話になってきた!?
※本稿は2026年8月のものです
文:角田伸幸/写真:AdobeStock(トップ画像=Southworks@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年9月26日号
中国製EVが日欧を脅かす
やや深刻なお話。国際エネルギー機関(IEA)が、中国製EVの勢いが新興国で増し、日欧メーカーが将来シェアを失う可能性があると警鐘を鳴らした。
2026年上期、中国国内のEV販売は前年同期比で約20%減った一方、東南アジアでは約75%、欧州では約30%増え、中南米では2倍超に拡大。世界のEV比率も約3割へ伸びる見込みだ。
中国を除く新興国・途上国では、中国製がEV販売の約6割を占め、南アフリカと中南米では、なんと約9割にも達する。
強さの源はコスト。中国でのバッテリーEV生産コストは先進国より約35%低いという。政策支援に加え、供給網の効率化や電池技術の革新も効いている。
しかも2035年には、新興国・途上国が世界の自動車販売の約6割を占める見通し。このまま中国勢が躍進すれば、日欧メーカーへの打撃は重大だ。
一方で、中国が過去18カ月に輸出したEVのうち、100万台超が輸出先で新車登録されていないという報道もある。自動車産業の次の10年は、魅力と価格を両立したEVを出せるかどうかが勝負を分けそうだ。
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