大丈夫と思っていませんか? それをやるとクルマは壊れます

大丈夫と思っていませんか? それをやるとクルマは壊れます

 「据え切り」「完全停止前のシフトチェンジ」「タイヤ止めへの激突」「始動直後のエンジン全開」など、「コレをやると壊れる!」という習慣はかなり多くの人が知っている。そこで今回は筆者がやりそうになったネタを……。

文:山口卓也/写真: 写真AC、Adobe Stock

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エンジンをかけたままバッテリー交換

大丈夫と思っていませんか? それをやるとクルマは壊れます
エンジンをかけたままのバッテリー交換は厳禁。ショートやロードダンプによってECUなどの電装品が故障し、高額修理につながる危険がある

 DIYによるバッテリー交換後にナビや時計などのメモリーが消えてリセットされてしまい、「面倒だなー」と思いながら再設定したことのある人は多いだろう。

 エンジン停止時は、バッテリーからの電力供給によってメモリー内容は維持されているが、バッテリーを取り外すことで一時的に電力供給が行われなくなり、さまざまなメモリーが消えてしまう。

 筆者はバッテリー交換後にナビにセキュリティロックがかかって使用不能に……。中古車のためにパスワードがわからずディーラーに駆け込んだことがある。

 そんなトラブルを回避するために、エンジンをかけたままバッテリー交換する人がいる。Youtubeなどでもチラホラ見かけるが、コレはかなり危険な行為。

 万が一、プラスとマイナスを接触させてしまえばメインヒューズが飛び、さらにはECU(コンピュータ)破損はおろか、最悪の場合は火災につながることも……。

 また、エンジンをかけたままバッテリーを取り外すと「ロードダンプ」と呼ばれる現象が起こり、瞬間的に過大な電圧が流れることもある。

 この時のピーク電圧は100Vを超えることがあり、クルマに搭載される12Vの電装品はもちろん破壊されるおそれがあり、ECUも破損すれば大出費!

 こうならないために、DIYによるバッテリー交換時はメモリーバックアップ機器(数千円で買える)を用意し、必ずエンジンを停止させて作業開始。

 バッテリーへの配線は、「外す時はマイナス端子から」「取り付ける時はプラス端子から」を守り、金属の工具が車体金属部分などに触れないよう細心の注意を払って作業してほしい。

 数千円で買えるメモリーバックアップ機器をケチり、基本的な注意を怠ると「数十万円単位の修理費がかかることが十分ある!」ということを覚えていてほしいのだ。

オイル交換をサボる

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短距離走行や渋滞路の走行を繰り返す都市部での使い方は、実はシビアコンディションに当てはまる。過酷な使用環境では、オイル交換サイクルも短くなる

 「15000kmごと、または1年」が一般的なオイル交換時期として知られている。JAFのHPでも「クルマの種類や使用状況によって異なるため、取扱い説明書で確認してほしいが一般的には通常使用で15000kmごと、または1年」と記載がある。

 自身の愛車の取扱い説明書を確認してほしいが、おおむね

●ガソリンNA車/15000km、または1年
●ガソリンターボ車/5000km、または6カ月
●NA軽自動車/10000km、または6カ月
●ターボ軽自動車/5000km、または6カ月

 となっているだろう。

 しかし、取扱い説明書をよく見ると「シビアコンディション」という見慣れない単語が……。

 この「シビアコンディション」とは、短距離走行の繰り返し、渋滞路や山道の走行、高速巡航の多用など「エンジンに高い負荷がかかる使用環境」を指している。

 字ヅラもsevere condition(過酷な条件)であり、まさか自身がコレに当たるとは思わないだろうが、「駅までの送迎」「短距離走行の繰り返し」「渋滞路の走行」を行う都市部に住むドライバーの多くはこのシビアコンディションに思い切り該当している。

 そしてこのシビアコンディション下での交換サイクルは

●ガソリンNA車/7500km、または6カ月
●ガソリンターボ車/2500km、または3カ月
●NA軽自動車/5000km、または3カ月
●ターボ軽自動車/2500km、または3カ月

 となり、「一般的に言われる交換サイクルの半分」となることをまずは知っておきたい。そして、この交換サイクルを大幅に過ぎるとエンジンはどうなるのか?

 エンジンオイルは高温下にさらされており、時間とともに劣化していく。ここに燃料の燃えカスや金属粉、水分などが混ざることで潤滑性能も低下。

 そうなると、エンジンの各パーツの摩耗が早まり、最悪はエンジンパーツ交換(本体交換の場合も!)やターボ車ではターボ本体の破損につながる。高出費への道まっしぐら! である。

 現代のオイルはかつてのものと比べて飛躍的に性能向上しているが、メーカー推奨のオイル交換サイクルを大幅に過ぎてもきちんと機能するものではないことを知っておきたい。

 ただ、オイル交換は意外と忘れがち。筆者は次回のオイル交換距離をマスキングテープに書き、運転席のサイドシル部に貼り付けている。

 ボンネットを開けないと見えない場所より、乗り降りのたびに見える場所なのでオイル交換時期を忘れなくなりました……。

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