ワイパーゴム交換や冷却水補充などのDIY作業ができるようになると、次に挑戦したくなるのがオイル交換。「ネジを外して古いオイルを抜き、新しいオイルを入れてネジを締めるだけでしょ?」と思いきや……。
文:山口卓也/写真:写真AC
【画像ギャラリー】DIYオイル交換は意外と難しい!(7枚)画像ギャラリー整備士だって「失敗あるある」のオイル交換
オイル交換は「本格的なDIY作業の第一歩」と考える人も多く、この作業がスムーズにできるようになるとブレーキパッド交換やクーラント交換などに進んでいきたくなるもの。
だが、この第一歩には意外と多くの「失敗へのトラップ」が存在する。
クルマの整備に精通した整備士であっても、初めの頃の失敗談として「ドレンボルトの締めすぎ(緩すぎ)」などはよく聞く話。
作業自体は難しくない作業だが、よく聞く失敗例は次のとおり数多い。
よくある失敗例
・ドレンボルトの位置を間違え、ATFやCVTフルードを抜いてしまう
・ジャッキアップポイントを間違えてボディを凹ませてしまう
・リジッドラック(ウマ)を併用せず、ジャッキだけでクルマを支えて車体が不安定(倒れてしまう)
・ドレンボルトの頭を舐めてしまう
・抜いたオイルで火傷してしまう
・ドレンボルトの締めすぎ(緩すぎ)
・新しいドレンワッシャーの購入を忘れてしまう
・ジョウゴが注入口にしっかり入っておらず、オイル注入時にこぼしてしまう
・オイル注入スピードが速すぎてこぼしてしまう
・オイルジョッキのノズルが短くてこぼしてしまう
また、オイルフィルター交換時は
・フィルターの古いOリングが残っていて二重パッキン→オイル漏れ
・Oリングへのオイル塗布を忘れてOリング変形→オイル漏れ
・オイルフィルターの締めすぎ(緩すぎ)
など、ざっと「聞いたことがある」「自身でもやってしまった」失敗を書き出すとこんなにある。おそらくもっと細かな失敗はまだまだあるはずだ。
「上抜き」のほうが抜けるエンジンもある
オイル交換の方法には、クルマを持ち上げてドレンボルトを抜いてオイルを抜く「下抜き」と、オイル注入口から専用ポンプのホースをエンジン内部に入れてオイルを抜く「上抜き」がある。
「オイルパンの下にあるドレンボルトを抜く「下抜き」のほうがオイルは多く抜けるはず」と思ってしまうが、ドレンボルトがエンジンの一番下にないエンジンもあって実はそうとも言い切れない。
「上抜き」はクルマのジャッキアップが不要でドレンボルトを抜く作業も不要。最近多い、アンダーカバーなどを外す必要がなく、なかには上抜きでしかオイル交換できないのでは? と思えるような作業スペースの狭いクルマも存在する。
そんな理由から、専門店でも上抜きを行うところは多い。
筆者の家には3台のクルマがあるが、ジャッキアップ不要でエンジン横からドレンを外せる軽バンは作業スピードの速い下抜き、あとの2台は上抜きで作業したほうが手間やトラブルに遭う確率が少ないのでそうしている。
一度、上抜きをした後にクルマをジャッキアップしてドレンボルトを緩めてみたが、オイルは出てこなかったので上抜きでも問題ないと判断した。
ただ、筆者が上抜きで使っている専用ポンプが手動式のため、タンク内を負圧にするためのポンピング時と実際にオイルを吸い上げる時に少し時間がかかるのが難点だが、エンジン内部に入れるホースがエンジン内部に噛み込むことにさえ注意すればデメリットはほぼない。
いつもクルマの下に潜り込んでオイル交換を行っている方は一度、上抜きを検討してみてはいかがだろうか?
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