ドレンワッシャーとオイルフィルターの話
ドレンボルトを抜き、再度入れるときには新品のドレンワッシャー(ドレンパッキン)を入れて装着するが、打ち抜きタイプ(通常タイプ)のドレンワッシャーをよく見ると、片側の角は丸く、もう片側の角は角張っているのがわかる。
打ち抜きタイプのワッシャーは、打ち抜く入口側の角は丸く、出口側の角は角張るもの。これを見ると、どちら側をエンジン側に向けるのか? という疑問がわく。
正解は「角の丸い側をエンジン側に向ける」である。
ドレンワッシャーの角が丸い方が、ドレンボルトを締めた時の面圧が上がるため潰れやすくなる。エンジン側の接触面(オイルパン側)はボルト座面側よりも小さな凹凸があるため、ここにしっかりと接触させるために角の丸い側をエンジン側に向けてほしいのだ。
⚫︎オイルフィルターは手締めが正解?
よく「オイルフィルターは手締め!」という人がいるが、これは締めすぎを防止するためだ。
しかし、クルマの説明書を読むと、手で締めてOリングが「接触面に当たってから3/4回転」や「15N・m」などと指定されている場合もある。
そもそも、クルマのなかには手で締めようにも手が入らないような狭い場所にオイルフィルター取り付け位置があるものもあるので、必要であればオイルフィルターレンチを用意するなどして、取扱説明書をよく読んで正しく取り付けてほしい。
オイル交換時に最も多い失敗
やはり「ドレンボルトの締めすぎ」が最も多い失敗だろう。
「締めすぎ」というと、「オイルを抜いた後に起こる!」と思うかもしれないが、実はドレンボルトを緩める時に起こる場合もある。
それが、ドレンボルトが緩む方向を勘違いして「さらに締め込んでしまう」という失敗。
オートバイでやりがちだが、エンジン横に位置し、工具を手に持ってエンジンの底にあるボルトを緩めるなどの時に起こるが、クルマでも体勢によって間違えることはあるので要注意!
また、オイルを排出し、ドレンボルトを再度オイルパンにねじ込む時にはボルトとオイルパンのネジ山をブレーキクリーナーなどで確実に脱脂・掃除すること。
ここにはオイルに混ざって鉄粉が残っている場合が多く、そのままねじ込むとねじ山に鉄粉が噛み込んだまま締め付けることになり、オイルパンやドレンボルトが損傷する場合がある。
特に柔らかい材質のアルミ製オイルパンでは要注意!
オイル交換は手順こそ単純だが、ボルトの締めすぎやオイル漏れなど、思わぬ失敗が高額な修理につながることもある。作業前に愛車の整備手順を確認し、少しでも不安があればプロに任せよう。
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