新型GLAの弱みは、身内にあり!
GLBは、GLAとGLCの隙間を埋めるCセグメントのコンパクトSUVだ。ボディサイズは4634×1834×1658 mmと、GLAよりも224mm長く、48mm背が高く、3列シートも選べる。車幅はGLAと同じで、広すぎず、都内でも取り回しが良いサイズ。ざっくりRAV4と同じくらいのサイズ感だ。
パワートレーンはGLAと同じ2.0リッター直4ディーゼルターボを搭載する前輪駆動のGLB 200d(税込512万円)と、2.0リッター直4ガソリンターボのGLB250 4MATICスポーツ(最高出力224PS(165kW)最大トルク350Nm、税込696万円)の2種類。
グリルの2本のサイドバーやボディ全体のボクシーな印象は最上級SUVのGLSとイメージが共通しており、武骨に見えるスタイリングがカッコいい。GLCは大きすぎて手が出しにくい、とはいえGLAよりももう少し荷物を積みたいという方には、GLBの方を選択肢として選ぶ可能性が高い。
このように、「新型GLAの売れ行き」という点だけを考えれば、GLBが邪魔となる可能性はあるが、メルセデスの中で喰いあう分には問題はないのだろう。顧客の関心に引っかかるように、抜け目なく新型モデルを投入するメルセデス・ベンツの戦略には恐れ入る。
国産車の雄「RAV4」と比べると?
新型GLA 200d 4MATICが税込502万円、RAV4の2.0リッターガソリンモデルは最上級のG”Z package”でも341万円、ハイブリッドでも388万8500円(HYBRID G)だ。
RAV4のGグレードには、ダイナミックトルクベクタリングAWD(ハイブリッドはE-Four)や、MAD&SAND/NORMAL/ROCK&DIRTの走行モードが選択できるマルチテレインセレクトも備えており、オフロード走行も余裕でこなせるポテンシャルがある。
となると、およそ100~150万円は価格が高いGLAは、コストパフォーマンスの面では割高感が否めない。しかし、コスパだけでメルセデス・ベンツを選ぶお客様はいないだろう。
メルセデスブランドの信頼性の高さを欲し、最新のメルセデスのSUVのスタイルを好む方にとって、新型GLAはエントリーメルセデスとしておすすめができる一台だ。
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