新型キックスついに発表!! 納期は9月!! 久々の新星で現場の期待と不安は?

 日産が6月24日、新型コンパクトSUVの「キックス」を発表。久々となる大物ニューモデル登場で、販売現場も期待と不安が入り混じる?

 これまで日本での発売が噂されていた日産の新型キックスが、本日6月24日、ついに発表された。

 これまで5月末の記者会見で日本導入が明かされたほかは、ほとんど公式な発表はなし。そのため、詳細はベールに包まれていた部分も多かったが、“売れるジャンル”に投入される日産久々のニューモデルとあって、特に日本市場の期待感は大変高いものがある。

 果たして、新型キックスは、“出足”好調となっているのか? 以下、遠藤徹氏が最新情報をレポートする。

文:遠藤徹
写真:NISSAN

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期待の新型キックス、販売店での反響は?

6月24日、国内発売となった新型キックス e-POWER。タイで先行投入されたマイナーチェンジモデルが国内にも投入される

 新型キックスは6月上旬から事前の先行予約が可能になっているが、受注台数を正確にカウントできない状態になっている。

 というのも車両本体の価格は決めているが、ナビ、ETC、ドライブレコーダー、コーティングなどオプションや付属品のアイテムの最終的な価格が分かっていない状況だから、見積書は概算でしか提示できない扱い店が多いためである。

 当初は5月中旬に発表、6月上旬に発売の予定を組んでいたわけだが、コロナ禍の影響で20日間くらいずれ込んでしまった。このため事前の予約受付も約1か月先送りされている。

 発表、発売直前の受注動向を首都圏にある日産店や日産プリンス店の営業担当者に尋ねると、「好調な滑り出し」と受け止めている向き、「それほどでもなく反応はいま一歩でこれから加速がつきそう」などさまざまのマーケット評価となっている。

 今回の新型キックスは、ジュークの後継となるコンパクトSUV。日産得意のシリーズハイブリッドで、発電用の1.2Lエンジンにモーターを組み合わせた「e-POWER」を搭載しているので、普通に考えるとかなりの期待が持てる新型車といえそうだ。

納期は現段階で9月上旬の見通し

写真はレッド系ボディ色×ブラックルーフのキックス。ツートーンとモノトーンで豊富なカラーバリエーションを展開する

 ただ、気になるのは国内で生産するのではなく、タイ工場で組み立て、船で輸送し輸入する方法を採用していることである。

 日本からe-POWERユニットを輸出し、現地で組み付け、日本国内で完成検査を行い、扱い店にデリバリーする。

 この方式は日産ではマーチ、ホンダのフィットアリア、三菱自動車のミラージュで実施した経緯がある。いずれも成功せず、ホンダは廃止してしまった。その理由は商品そのものよりもイメージ的な評価があると指摘する関係者は多い。

 それゆえキックスが同方式を採った最初の“成功モデル”になってほしいものである。

 現段階の納期は9月上旬となっている。2か月半か3か月待ちであるから、普通に考えると人気が高く好調な滑り出しともいえる。ただ、反面、タイ製だから船での輸送に時間がかかり、スムーズに供給が行われていないともいえる。

写真はタイ仕様のキックス e-POWER。日本仕様もタイからの「輸入」とあって、グレード展開もシンプルな構成となっている

 グレードで標準の「X」と上級で寒冷地仕様の「X ツートーンインテリアエディション」の2タイプだが、今のところ標準の「X」の方が引き合いは圧倒的に多い状況にある。グレードそのものの評価というより、寒冷地仕様は必要ないというユーザーが多いためと思われる。

 ボディカラーはモノトーン9色、ツートーン4色。

 モノトーンはホワイト、シルバー、カーキー、レッド、パープル、ダークブルー、オレンジ、ブラック、ブラウン。

 ツートーンはルーフがブラックでボディはオレンジ、レッド、グレイ、ホワイト。テーマカラーはモノトーンのオレンジだが、初期受注はバラエティに富んだ引き合い状況となっている。

ヴェゼルなど打倒ライバルで小型SUVのNo.1に! e-POWERも性能向上

キックスが投入されるのは、日本で特に人気の高いコンパクトSUVセグメント。C-HR、CX-3など競合車がひしめく

 日産は専用ウェブサイトによる販売マニュアルを扱い店に提示しており、対抗モデルをトヨタ C-HR、ホンダ ヴェゼル、マツダ CX-3の3車種を上げ、荷室スペースの奥行、幅、高さ、容量などを比較している。

 これらのなかでキックスが最も優れているのは奥行きの長さと容量であり、幅や間口の高さは対抗2モデルに負けている。

 ボディサイズは全長が4290mm、全幅1760mm、全高1610mm、ホイールベース2620mm、トレッド前1520mm、同後1535mm、最低地上高170mmでヴェゼルに比べると僅かに小ぶり。ホイールベースは10mm長い。タイヤサイズは205/55R17インチを履く。

 モーターの性能は、最高出力129馬力/4000~8992rpm、最大トルク26.5kgm/500~3008rpmで、ノートe-POWERの109馬力、25.9kgmよりかなりアップ。コントロールユニットの制御で対応している。

キックスに搭載されるe-POWERは進化版。出力・トルクともに既存のノートe-POWERを上回るパフォーマンスを発揮

 主な安全&利便性装備は、9インチナビ、プロパイロット、アラウンドビューモニター(メーカーオプション)、車線はみだし、ふらつき防止、SOSコールなどが標準装備となっている。

 価格は「X」275万9900円、「X ツートンエディション」286万9900円。ツートンカラーはルーフブラック/ボディオレンジ=8万2500円、ルーフブラック/ボディホワイトパール=7万1500円、ルーフブラック/ボディグレーとルーフブラック/ボディレッド=ともに5万5000円となっている。

 人気の高いコンパクトSUVジャンルで好調に売れているe-POWER車であるから、販売店各社は大きな期待を寄せている。

 供給がスムーズに行けばライバルのC-HR、ヴェゼル並みか、それ以上の売れ行きが見込めると予想する日産店各社の営業担当者は多い。

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