トヨタでもVWでもなく、日産・ルノー・三菱連合が2017年上半期(1-6月)の世界新車販売台数で初めてトップに躍り出た。
でも、日産や三菱で、世界で売れている車種と言われてもピンと来ない。さっそく調査を進めると、世界で売れてる日産&三菱車は、日本とは異なる、かなり意外な顔ぶれだった!!
文:ベストカーWEB編集部/写真:編集部、NISSAN
日産、三菱は何割!? “世界首位”販売の内訳
2017年上半期のメーカー(グループ)別世界販売台数トップ3は、1位が日産・ルノー・三菱で526万8079台、2位がフォルクスワーゲン(VW)の515万5600台、トヨタは3位で512万5600台に留まった。
1位、日産・ルノー・三菱連合の526万8079台の内訳を見ると、なるほど「三菱効果アリですね!」というのも頷ける。2位VWとの差はおよそ11万台なので、三菱の台数がなければ世界首位は実現しなかったのだ。
■2017年1-6月期 日産・ルノー・三菱 販売台数内訳
- ・日産:289万4488台(54.9%)
- ・ルノー:187万9288台(35.6%)
- ・三菱:49万4304台(9.3%)
日産の日本販売上位はノート、セレナ
グループの稼ぎ頭、日産といえば、日本ではノートe-POWERやセレナが好調。参考までに日本における2017年上半期の販売台数トップ5車種は以下のとおりだ。
■日産 2017年上半期 販売台数トップ5【日本】
1位:ノート/8万4211台
2位:セレナ/5万4344台
3位:エクストレイル/2万9383台
4位:マーチ/9082台
5位:リーフ/7169台
トップ3は、ノート、セレナ、エクストレイルの順。それ以下は台数的にかなり大きな隔たりがあることがわかる。カテゴリーで見ると、コンパクト、ミニバン、SUVでセダンは一車種もランクインしていない。
ところが、日産広報部に問い合わせてビックリ! 全世界=グローバルでの販売台数トップ5の顔ぶれは日本とは激変するものだった。
意外なセダン強し!? 日産の世界販売ベスト5モデル
1位 エクストレイル・ローグ/43万1417台
全世界で最も売れている日産車はエクストレイル。北米市場などではローグの車名で売られている。
ローグはもともとデュアリスとプラットフォームを共用するミドルSUVで、エクストレイルと別モデルだったが、現行型からエクストレイルの姉妹車に。まさに世界的なSUVブームを反映する順位となった。
2位 セントラ・シルフィ/34万1187台
2位は意外や意外、日本では2017年上半期に1770台、月平均にして300台以下しか売れていないシルフィ。北米ではセントラとして販売されている。世界ではこんなに売れていたのね〜、シルフィ様。
2016年末のLAショーで公開された、1.6Lターボ搭載のセントラNISMOをぜひ日本に導入し、販売の起爆剤にしてほしい!!
3位 キャッシュカイ/25万3667台
日本未発売車種。「え? これ、エクストレイルでしょ!?」というぐらい激似ながらエクストレイルよりひとまわり小さなSUV。
でも、れっきとした別車種。というか、日本で2014年まで販売されていたデュアリスの2代目モデルなのだ。
デュアリスは初代からほとんどの国でキャッシュカイ、あるいはローグとして販売されていて、デュアリスとして販売されていた日本は少数派。
4位 アルティマ・ティアナ/21万2222台
4位は、ラージセダンのティアナ。日本での2017年上半期販売台数は2161台なので、世界レベルで見た方が圧倒的に売れている一台。
北米などではアルティマとして売られ、こちらはティアナと異なるスポーティなフロントマスクを採用するのが特徴だ。
5位 ヴァーサ・サニー・アルメーラ/17万7271台
日本未発売車種。……とはいえ、日本で2016年にひっそりと消滅したラティオと同じ車。
日本では2006年に伝統のサニーが絶版に。その事実上の後継車たるラティオも生産中止となった今、一部のアジア諸国で、この車がサニーとして売られているのは嬉しいような悲しいような……。
続いて、三菱の世界で売れてるトップ5にはどんな車種がランクインするのか!?
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