近未来のクルマのブランド競争は宇宙空間が舞台になる!?
あと10年足らずで本当にそんなスゴイ月面車ができるのか? もっと言えば、質量ざっくり10トンほどにもなる巨大なルナ・クルーザーを月面に送り込むロケットはどうするの? とか、知りたいことは山のようにある。
とりわけ、運搬手段についてはトヨタとJAXAだけでなんとかなる問題ではなく、ISECGのプロジェクト進捗にかかっている。
アポロを打ち上げたサターンV型のような化け物ロケットは一種のロストテクノロジーで、総重量約15トンだったアポロ月着陸船レベルの重量物を月まで運搬する手段は現在は存在しない。
まぁ、技術的なハードルは数々あるだろうが、このルナ・クルーザー計画が夢いっぱいのわくわくプロジェクトであることは間違いないだろう。
われわれクルマ好きは、自動車メーカーのブランド価値というとすぐモータースポーツ(≒パフォーマンス)を連想するが、自動車メーカーのブランド戦略という点でも、エンジニアの士気を高める目標という点でも、21世紀にふさわしい新しいテーマだと思う。
ごく最近、テスラの株価時価総額がトヨタを超えたと話題になったが、テスラを率いるイーロン・マスクは同時にロケットベンチャーのスペースXの経営者でもある。
内燃機関で走る自動車がモータースポーツで覇を競った時代が終わり、電気で走るクルマのブランド競争は宇宙空間が舞台になるのかもしれませんね。
【画像ギャラリー】JAXAと共同開発を進める月面車「LUNAR CRUISER(ルナ・クルーザー)」のイメージ写真をみる
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