スタイリッシュな欧州版マーチ「マイクラ」
現行マーチは、日本では小さめのコンパクトカー(欧州流にいうとAセグメント)が軽乗用車とコンパクトカーに挟まれいろいろな意味で中途半端なところが否めず、販売は低迷しているが、欧州仕様のマイクラは2016年のパリモーターショーで5代目モデルにフルモデルチェンジ。
現行マイクラはボディサイズが大幅に拡大され、イメージとしては本国でフルモデルチェンジされているフォルクスワーゲン ポロやルノー ルーテシアといった欧州のコンパクトカーに近い車格となった。
搭載されるエンジンは英国仕様で1L、3気筒NA(最高出力71馬力&最大トルク9.7kgm)、1L、3気筒ターボ(最高出力90馬力&最大トルク15.3kgm)、1.5L、4気筒ディーゼルターボ(最高出力90馬力&最大トルク22.4kgm)の3つで、トランスミッションは5速MTのみ。
スタイリッシュな内外装を持つこともあり日本導入も期待したいところだが、日本で日産のコンパクトカーは“e-POEWER効果”もあり、スペースの広いノートが人気。ということを考えると現実的には難しそう。
現地価格は約180万円!? 3列SUVのエクスパンダー
2017年のインドネシアモーターショーで登場したエクスパンダーは、ヒンジドアを持つ3列ミニバンで、サイズ感は現在ある日本車のミニバンではマツダプレマシーが一番近い。
エクスパンダーの特徴は、スコールで深い水たまりができることもある新興国等の厳しい道路環境を考慮し、200mmというSUV並の最低地上高を備えるなど、力強さを持つ点だ。その意味ではデリカD:5の弟分的な存在ともいえる。
搭載されるエンジンは1.5L、4気筒(最高出力104馬力&最大トルク14.4kgm)のみで、トランスミッションは4速ATと5速MTが設定される。
ミニバンにSUVの要素をミックスしたコンセプトやインドネシアで標準グレードが日本円で約180万円という低価格は魅力。パワートレーンの再選定など施した上でアライアンスを結ぶ日産でも販売すれば、日本でもそれなりに売れる可能性はあるように思う。
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