レクサス LXも装備に対して値上げは割高
ランドクルーザーをベースに開発されたレクサスブランドのオフロードSUV。
外観を見るとLEDの照明が装着されたサイドステップ、切削光輝タイプの20インチアルミホイールなどが装着されて悪路を走る気分には到底なれないが、岩場や砂地といった走る場所に応じて4WDなどの制御を変更する悪路向けの機能は充分に装着されている。大いなる矛盾と無駄がLXの特徴だ。
グレードは1種類で、価格は2015年の発売時点では1100万円だった。それが2017年の改良で1115万円に値上げされている。トレーラーを牽引するためのヒッチメンバーなどを加えたが、15万円の値上げ幅は大きい。
また、従来から設定のあった3列シート仕様に加えて、新たに2列シートを用意したが、価格は1115万円で3列仕様と同額だ。2列仕様にはトノカバーが装着されるが、同じ価格となれば実質値上げになる。
つまり、レクサスLXは、細かな割安感などまったく考えていないのだ。GT-Rを含めて、こういった値上げが許されるなら「おいしい車作り」といえるかもしれない。
トヨタ ハリアーも絶妙な値上げを敢行
ハリアーは2017年にマイナーチェンジを行い、2Lのターボエンジン搭載車を加えて、安全装備のトヨタセーフティセンスPも採用した。その上で少し値上げされている。
2Lのノーマルエンジンを搭載した4WDプレミアムは344万4120円で、改良前に比べると11万2577円高い。トヨタセーフティセンスPのオプション価格は8万6400円だから、ほかの機能変更などを考えても、価格上昇が少し大きい。
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マイナーチェンジされた車の価格を全般的に見ると、変更を理由に10万円以上の大幅値上げをする車種は少ない。また今は緊急自動ブレーキが充実する過程にあるから、値上げの実態を把握しにくい。
それでも安全装備などの充実に基づく価格換算額以上に、車両本体の価格が高められている車種は少なくない。実質的に1〜2万円程度ではあるが、細かく値上げしている。
従ってマイナーチェンジや一部改良が行われた車種を買う時は、新旧モデルで、装備や機能の違いと価格差を比べてみるのが良いだろう。
機能や装備の進歩が乏しいのに、ちゃっかりと値上げされている時は、旧型の在庫車を探してみるのもよいだろう。
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