最近でこそ、ディーラーでもカスタムカーの車検や点検を受けることが可能になってきました。
しかしふり返ればつい20数年前まではアフターパーツへの交換すらできない状況もあったわけで、時代は変わったなーなんて実感も受けます。とはいえ、まだまだ日本のメーカーのカスタムへの理解度はあまり高くありません。
しかし海の向こうアメリカではメーカーが率先してカスタムカーを展示しています。それもかなり大規模な。10月31日から11月3日までラスベガスで開催されたSEMA(米国自動車用品工業会)ショーからふり返ってみましょう!!
文:ベストカーWeb編集部 写真:トヨタ、ホンダ、SEMA
■カスタム文化の本場アメリカは熱かった!!
クルマのカスタムといえばアメリカのスケール感に勝る国はないだろう。車検などの法規制や、大らかな文化の影響もあるが、クルマ好きとしては想像を超えるカスタムの数々に圧倒されてしまう。
今回はSEMAショー(米国自動車用品工業会主催のトレードショー)から、日本メーカーのアメリカ法人が出展した超度級のカスタムカーをご紹介しよう。
■ホンダはNSXのチューンドカーを出展
第2世代になったホンダNSX。アメリカでは「アキュラ」ブランドからリリースされている。
もちろん日本と同じく超高額マシンだが、現行型からハイブリッドの4WDになり、なかなかチューニングという面では制御系が複雑になり難しくなりつつある。
そんなNSXをホンダUSAとホンダ車を得意とする「Science of Speed」がタッグを組みチューニングしました。
パッと見は単なるエクステリアのチューニングに見えてしまうが、「Science of Speed」のこだわりは凄い。
まずホイール。「ホンダに合うのはジャパニーズブランドでしょ」と言ったかは不明だが、ヨコハマゴムがプロデュースする「ADVAN GT」をインストール。
そのサイズはフロントが20インチ×9J、リアは21インチ×12Jという極太サイズ。アメリカにも鍛造ホイールメーカーは数多あるのだが、あえてADVANを選ぶあたりが通好みかも。
ちなみにタイヤはピレリのトロフェオRというモータースポーツ用タイヤ。本気だ。
また排気系ではステンレスのダウンパイプの装着で37hpの出力アップの600hpを実現。ターボへの過給前の空気を効率よく冷やすことでこれだけのパワーアップにつながっている。
外装もGT3のようなエアロキットを纏い、ラグジュアリーなNSXを少しレーシーに衣替えしている。派手なんだけど、やり過ぎない。ここらへんがアメリカのチューニングカーですね。
初代NSXへのオマージュとしてルーフをグロスブラックで塗っているなど「NSX愛」を感じる仕上がりに、NSX母国のクルマ好きとしてはウルっときちゃいますね。いまはアメリカが母国ですけど。
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