新型フォレスターが、エンジンを1.8Lターボに変更し登場したが、SNSなどのコメント欄を見ると「エコなターボで、パフォーマンス重視のターボとは別物」という声が多くみられた。
そこで今回は、近年増えたエコなターボではなく、インパクトが強烈だった過去に試乗したことがあるターボエンジンを岡本幸一郎氏が5基ピックアップ!
筆者が過去に乗って印象的だった国産各社のターボ車についても語っていきたい。最初は所有したことのあるクルマから述べていきたい。
文/岡本幸一郎
写真/TOYOTA、NISSAN、MITSUBISHI、DAIHATSU、編集部
【画像ギャラリー】しびれるような加速感に病みつき!! 衝撃を受けたターボエンジン搭載車を振り返る!
■トヨタ 1JZ-GTE(ツインターボ時代の)
●筆者の所有歴があるのは、トヨタ「70スープラ」のターボRおよびリミテッド(2台同時所有(笑))
1989年に登場した日産「R32スカイラインGT-R」のRB26DETTが絶賛されるなか、1990年以降のトヨタ「70スープラ」や「マークII系」や「30ソアラ」に搭載された、2.5リッター直6の『1JZ-GTE』は本当に美味だった。フィーリングのよさでは日産の『RB26』を超えるものがあったと個人的には思っている。トヨタとしても直6では譲らないという意地があったように思える。
上まで回したときの爽快な吹け上がりと美しいエキゾーストサウンドは絶品だった。その点ではRB26も素晴らしいが、個人的には微妙に1JZのほうが好みだった。
さらには、Lジェトロ(エアフロ有)だったRB26よりも、Dジェトロ(エアフロ無)の1JZは低回転域でのレスポンスがずっと鋭くて、踏めば即座にドンと前に押し出してくれる感覚もあり、そこがまた魅力だった。
ほどなく1JZ-GTEは同じ型式のままシングルターボ化され、かたやさらなるハイパフォーマンスモデルには500cc排気量の大きい2JZ-GTEが搭載される。
シングルターボになった1JZもたしかにパワフルなのだが、なんとなくツインターボ時代ほどの感動は薄れたように感じられた。シングルでも充分なレスポンスを得られるようになったことや、制御を最適化しやすいことなどがメリットとして挙げられていたように記憶しているが、ぶっちゃけコストダウンが主な目的だったように思えてならない。
一方の2JZは、1JZよりも圧倒的にパワフルなのだが、サウンドや吹け上がりのフィーリングは1JZに及んでいなかったように思う。だから当時、1JZのヘッドに2JZの腰下を組み合わせた、「1.5JZ」なるチューニング手法も生まれわけだ。
コメント
コメントの使い方