■ダイハツ KJ-VET
●筆者の所有歴はなし。最も印象に残るのは「ブーンX4」
もう1台を、いくらでも乗ったことのあるEJ20で書こうと思ったのだが、衝撃度の大きさで上回ったこちらで書くことにする。
トヨタ版にはない、ダイハツのラリーベース車として、ストーリアと後継のブーンに設定された「X4」には、どちらも驚愕のエンジンが搭載されていた。その目的は、とにかくスズキに負けないこと。
ストーリアは1000cc以下クラスのラリー参戦を目的として、当時1.4だった過給係数に対応するため軽自動用エンジンを713ccまで排気量を拡大。ブーンは件の同係数が1.7に変更されたため、1600cc以下のクラスへの参戦を想定し、ダイハツ「YRV」用の1.3リッターエンジンを936ccに縮小。
どちらもブーストを思いっきりかけてパワーを引き出していた。
実はストーリアには乗ったことがなく、ブーンなら乗ったことがあるのだが、下がスカスカで、ブーストがかからないと加速しない、いわゆるドッカンターボの典型だった。しかもそれがハンパない。普通の人には乗れたもんじゃない、極端な特性のエンジンだった。
ちなみにストーリアは、もっと強烈だったらしい。ぜひ乗ってみたかったものだ。
コメント
コメントの使い方