スズキ カプチーノが40万円台から買える!? 本気で購入するには覚悟が必要か!?

スズキ カプチーノが40万円台から買える!? 本気で購入するには覚悟が必要か!?

 1991年11月に発売した、スズキの軽FRスポーツ、カプチーノ。A=マツダ『オートザムAZ-1』、B=ホンダ『ビート』、C=スズキ『カプチーノ』と、平成のABCトリオと呼ばれたうちの1台で、もうこんな軽スポーツカーは生まれないといわれる希少なクルマだ。

 そのスズキ『カプチーノ』は、今いくらで買えるのか? そして、本気で欲しいと思っている人に向けて、カプチーノ専門店を徹底取材! 購入時のチェックポイントからウィークポイント、維持費、部品供給まで、伊達軍曹が徹底解説する。

文/伊達軍曹
写真/伊達軍曹、スズキ

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■軽FRスポーツの名作、カプチーノをおさらい

 軽FRスポーツの名作、スズキ『カプチーノ』が欲しい……と思ったとしても、カプチーノは最終年式でもすでに22年落ち。旧車と呼ぶにはまだ早いかもしれないが、旧車の世界に「片足を突っ込んでる」とはいえる世代。「部品の供給はまだ大丈夫なのか?」「古いゆえにしょっちゅう壊れて大変なのでは?」などなどの不安も正直ある。

軽自動車ながらFR縦置きエンジンというスポーツカーの王道レイアウトを採用したことで、今どきの軽にはない堂々としたスタイリングを実現!
軽自動車ながらFR縦置きエンジンというスポーツカーの王道レイアウトを採用したことで、今どきの軽にはない堂々としたスタイリングを実現!

 実際のところはどうなのか? ……ということを、カプチーノを購入した経験はない人間が机の上でいくら考えても意味はない。そのため、カプチーノ専門店に根掘り葉掘り聞いてみることにした。

 その前に、スズキ『カプチーノ』というクルマ自体についての解説もサラリと済ませておこう。

 スズキ『カプチーノ』は、1991年11月に発売されたFRレイアウトの軽スポーツ。アルトワークス用に開発されたF6A型直3DOHCエンジンを縦置き搭載し、ロングノーズ&ショートデッキの伝統的なスポーツカースタイルを採用。

 取り外し可能なルーフは3ピース構造となっており、クローズドのほかに「フルオープン」、「タルガトップ」、「Tトップ」という3種類のルーフ形態を選択できる。

3種類のルーフ形態へのチェンジが可能!左から「フルオープン」、「タルガトップ」、「Tトップ」遊び心も満載だった。
3種類のルーフ形態へのチェンジが可能!左から「フルオープン」、「タルガトップ」、「Tトップ」遊び心も満載だった。

 1995年5月にマイナーチェンジを実施し、エンジンはオールアルミ化されたK6A型に。そしてトランスミッションは当初、5MTのみだったが、このマイナーチェンジ時から3速ATも選択可能になった。

 ホンダ『ビート』や『オートザムAZ-1』とともに「ABCトリオ」として軽スポーツ愛好家から大いに愛されたが、1997年12月には生産終了となり、1998年10月、惜しまれながら販売終了となった。

次ページは : ■千葉県にあるカプチーノ専門店に徹底取材!

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