RX-VISIONはお蔵入り決定!? 日本が世界に誇る発売されなかった悲運のスーパーカー


■ジオット キャピスタ

1989年の東京モーターショーで世界初公開

スバル、童夢、ワコールの3社が市販を前提として共同で制作した、和製スーパーカージオット キャスピタ1号車は、石川県の日本自動車博物館に展示されている

 「ジオット キャスピタ」は、服飾メーカーであるワコールの出資で1988年に設立された「ジオット」が企画し、童夢が開発と製作を行った和製スーパーカー。

 搭載予定だったエンジンは、F1のエンジン製作も行っていたイタリアのモトーリ・モデルニとスバルが共同開発する「1235」というF1用3.5L水平対向12気筒である。

 だが肝心の1235エンジンがF1でまったく不振だったため(予備予選を一度も通過できなかった)、スバルはとっとと撤退。

 そしてモトーリ・モデルニとの提携も解消したため、残されたワコール(ジオット)は水平対向12気筒に代わるエンジンを探さなくてはならなくなった。

 結果としてエンジン・ディベロップメント社のF1用V10エンジンを搭載することが決定したが、もともと水平対向エンジンを搭載する前提で開発されてきた車にV型エンジンを搭載することになったため、設計はなんだかよくわからないことに。

 その後、いちおう2台のジオット キャスピタが完成はしたが、時はすでにバブル崩壊後。和製スーパーカービジネスが成り立つムードは皆無であったため、市販には至らなかった。

F1で有名なイギリスのジャッドV10エンジンを搭載したジオット キャスピタ2号車。JARIの矢田部テストコースで激走!!

 こちらこそ「バブルの徒花」と呼ぶべき一台だとは思うが、それにしてもジオットキャスピタのデザインだけは非常に美しい。 さすがは下着メーカーのワコールである(というか、実際にデザインしたのはGMやオペル、フォードなどに在籍していた有名デザイナーの伊藤邦久氏なので、ワコールの下着はぜんぜん関係ないのですが!)

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