今や5ドアも市民権得た!? それともMINIの正統はやっぱり3ドア?
近年、ハッチバック車で後席ドアを持たない3ドアモデルは、めっきり見かけなくなった。かつて3ドアの設定があったシビックやヤリス(GRヤリス除く)、マーチなども今は5ドアモデルのみとなっている。
そんななか2020年も輸入車のモデル別新車販売トップに輝くなど日本で最もポピュラーな輸入車のひとつ「MINI」も、現行モデルからついに5ドア車を導入。長年3ドアが基本だったMINIの5ドアはどうなのか? 今でも3ドアに優位性があるのか? 多分に「好み」も影響するこの命題を考えてみたい。
文/清水草一、写真/MINI
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■日本で有数のメジャー輸入車に成長した「MINI」
輸入車のモデル別販売台数ランキングは、MINIが5年連続のNo.1となった。
そう聞くと「えっ?」と思ってしまうが、MINIは全モデルがMINIなので、3ドアも5ドアもクラブマンもコンバーチブルもクロスオーバーも全部「MINI」。よって、メルセデスベンツAクラスやVWゴルフを抑えて、1位になるのでした。
MINIがモデル別で1位になったのは2016年からだが、2015年から台数がグッと伸びている。その原動力となったのが、5ドアの発売だ。
それまでは、MINIの5ドアが欲しければ、ふたまわりくらい大きいクロスオーバーを選ぶしかなかったが、現行型の第3世代MINIは、ついにスタンダードモデルにも5ドアが用意された。
MINIの販売台数の細かい内訳は公開されていないので、実際どういう販売割合になっているか不明だが、中古車の流通台数から推測すると、MINI 3ドアよりもMINI 5ドアのほうが、わずかに多く売れているようだ(クラブマン、コンバーチブル、クロスオーバーは除いての比較)。
日本では、3ドアハッチバックのような2枚ドア車はほとんど売れなくなっていて、輸入車でもスポーツカーを除くと、MINIのほかにはフィアット500くらいしか残っていない。異形の人気を誇っていたルノー メガーヌR.S.も、現行型から5ドアになった。
そんななか、MINIのスタンダードモデルに関しては、まだ3ドアが半分近くも(推測です)売れているのは快挙だが、逆に言うと、「MINIと言えば3ドア! それ以外は邪道!」という意識が、クルマ好きを中心に根強く残っていることもうかがえる。
やっぱりマニア的見地からは、MINIの5ドアは邪道なのだろうか?
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