やっぱり王道は3ドア!? MINIの5ドアは邪道なのか


■新生BMW MINIでも5ドア設定は現行モデルが初

現行MINIは3代目となっていよいよ5ドアモデルを投入した

 そして2001年。MINIブランドを買収したBMWが後継モデルを発表する。

 それは、MINIの愛らしいデザインをモチーフとしつつ、現代に求められる要件を満たそうとしていたが、「大人4人が乗れる居住性」という部分は切り捨てられていた。

 元祖MINIのような、極限まで割り切ったリアサスを採用するのは無理だったし、BMWの気質からして走りに妥協はできず、大きなスペースを取るマルチリンクサスが採用されたためだ。

 そのため、後席は元祖MINIよりむしろ窮屈なほどで、大人4人が長時間乗るなんて不可能。BMW MINIは、実用性第一ではなく、趣味性の強いクルマとしてリボーンされたので、それでよかったのである。

 この弱点は、その後徐々に改善されたが、MINI独特のプロポーションを維持したまま、そこそこ広い後席を実現するのはやっぱり不可能だった。

 そこでBMWは、まずすべてのサイズを拡大したクロスオーバーを登場させたが、現行の3世代目にいたって、ホイールベースを70ミリ伸ばした5ドアが投入された……という流れであります。

■3ドアの優位性は? 今もMINI 5ドアは邪道なのか

まるでコピー機で拡大したかのように、全体的にひと回り大きくなったMINI クロスオーバー

 さて、ここでようやく最初の問いに戻りましょう。MINIにおいて、5ドアは邪道なのだろうか。

 「5ドアのMINIは邪道!」と考えるMINI原理主義者が、5ドアを否定する最大の理由は、「5ドアのMINIなんてカッコ悪い!」である。

 なかには、「ロングホイールベースの5ドアは、ゴーカートフィーリングが薄れているからダメ!」という人もいるかもしれないが、現行MINIは、かつてほどサスペンションを固めていないので、3ドアでも昔ほどゴーカートではない。やっぱり問題はカッコだろう。

 確かに3ドアと5ドアを比べると、3ドアのほうが引き締まっていてカッコいい。ただ、ロングホイールベースの5ドアも、その胴長感がダックスフントみたいで、愛らしいのではないだろうか? 

 ちょっとしたバランスの悪さというのは、美点になったりする。元祖MINIのカントリーマンがまさにそれだ。BMW MINI第2世代の観音開きクラブマンもステキだった。現行クラブマンも悪くない。私はぜんぜん邪道とは思ってません。

 個人的には、クロスオーバーだけは、だらしなく肥大化したように見え、どうにも耐えられない。MINIクロスオーバーだけは邪道だ! あれを買うならMINIじゃなくてもいいじゃないか! だってMINI最大の美点である小粋さが、ほとんどどこにも残ってないんだから! 

 結局、この問いはそれぞれの主観の問題。どういう答えを出してもいいんですね、当たり前ですが。

【画像ギャラリー】3ドア派も5ドア派も、みんな仲良くMINIファミリー! 現行MINIの全ラインナップを写真で見る!!

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