■覆面パトカーのボディカラーに違いはあるのか?
Q.ボディカラーが白、黒、シルバー以外の覆面パトカーってあるんですか?
A.ある。
覆面パトカーを購入する際の入札公示の仕様書に車体色の指定はないため、基本的にはメーカーの都合で車体色はバラけて納車される。
現在、国費導入の覆面パトカーはクラウンが圧倒的多数を占めるため、結果的にほとんどが白、銀、黒になっているけれど、過去には3代目ソアラが高速隊の覆面パトカーとして全国に50台程度納入された際には、目の覚めるようなブルーメタリックの個体が何台かあって、とにかく目立ちまくっていた。
ここ最近ではマークXが国費導入されているが、前記モデルが配備された県警ではブラウンメタリックと呼んだらいいのか……、微妙なカラーの個体が配備されたケースもある。
もっぱら交通取り締まりに従事する交通機動隊や高速隊に配備される覆面パトカーは、上記のようにここ10年程度は圧倒的にクラウンが多く、マークXがチラホラという感じだが、以前は前出の3代目ソアラの他にもR34スカイラインクーペなどスポーツタイプのモデルも国費導入されていた。
■速度取り締まりは逃げ切れる?
Q.覆面パトカーがサイレンを鳴らされて追いかけてこられても、止まらずにずっと走って県境や管区(?)を越えれば逃げきれるものなんですか?
A.これはもう、完全に都市伝説。県境を跨ごうがなにしようが、その気になればどこまででも追いかけてきて検挙する。
そもそも警察の捜査権は「犯罪が現に行なわれた場所」によって決まるため、例えば国道15号線上りの神奈川県内で速度違反が現認され、神奈川県警のパトカーに検挙されるという場面で、そのまま多摩川を渡って東京都に入ったとしてもその捜査権は神奈川県警が持っている。
昨今では逃げる違反車が無謀運転で他車や歩行者などを巻き込む重大事故に発展する危険性があるため、ある程度追尾しても停止命令を無視して逃亡を図る車両については深追いしない傾向。
とはいえもちろん逃げドクなのではなく、記録画像などを元に後日検挙する。飲酒や薬物などが疑われる場合は、都府県系の枠を超えて連携して先回りして現行犯で検挙するということも行われている。
高速道路については、都府県境を挟むインターチェンジ間を隣接する都府県系同士が共同管轄としている。例えば東名高速の大井松田〜御殿場間であれば神奈川県警と静岡県警が相互に乗り入れて管轄としているという具合。
■「ネズミ捕り」(一般道での突発的な速度取り締まり)ってまだやってるの?
Q.最近、一般道での「ねずみ捕り」を見かけません。まだ一般道での速度取り締まりってやってるんでしょうか?
A.都内だと光電管式のネズミ取り、東京以外だとレーダー式が主流だけど、いわゆる「ネズミ捕り」はいまも各地で積極的に実施されている。
ただし、「ネズミ捕り」はある程度の人員と違反車両を停止させる場所などが必要なため、実施できる場所が限られてくるということがあり、どうしても大がかりになるため頻度は減っているのは事実だ。
人員と時間をかけてネズミ捕りを仕掛けるよりも、白バイや覆面パトを巡回させた方が効率的に取り締まりを実施できるという考え方である。
エリアごとにネズミ捕り定番スポットというものがあり、地元のクルマは知っているから速度をセーブして走る。それまでわりと飛ばしていた地元ナンバーが急におとなしくなったなら、“それぃ!!”と抜かしにかかるのではなく、「ン!? ネズミ捕りスポットか!?」と警戒する洞察力を身につけていただきたい。
都内だったらお台場のMEGAWEB前、「東京湾岸アンダー」というアンダーパス内で休日の午前中はかなりの頻度でネズミ捕りをやっている。
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